レ ミゼラブル

抜群の完成度

レ ミゼラブル
名無し
1年以上前

原作が世界的名著なので様々な漫画版は存在しますが、本書はダイジェストにならないボリュームが確保されていて(8巻分)、忠実かつ圧巻の再現度です。今現在漫画で読むなら本書以外は推すのに気が引けて、漫画化されてないorされていても微妙な出来の世界的名著も多い中でその存在は幸せだなと思えます。

全裸監督 村西とおる伝

Netflixとは違うが、これも良い!#1巻応援

全裸監督 村西とおる伝
六文銭
六文銭
1年以上前

Netflixでドラマ化し、自分も取り憑かれた人間の一人です。 ドラマのほうは、AV業界というテーマがテーマなだけに、裏社会や非合法的なもののつながりをドラマチックに魅せてくれましたが、本作はそのドラマと少し違う印象。 ドラマの方は「村西とおる」を中心に、彼に振り回される人たち、彼を利用する人達など脇役もしっかり魅力的で物語をかためていましたが、本作はより「村西とおるという人間」を掘り下げた感じです。 (まだ1巻なのでなんともですが) 大筋のストーリーも少し違いますね。 ドラマは特に裏社会との関わりなどが脚色されており、 たぶん、本作のほうがより事実なんでしょう。 とはいえ、魅力が損なったと言いたいわけではありません。 どっちも面白いです。 作家さんが「海賊とよばれた男」を描いただけに、人物描写がとても魅力的。 ゴリゴリで法的にアウトなことしているのですが、その破天荒さや、常人では理解できない勢い・熱量がハンパない人物だけに、それをきっちり描く様は、とても爽快です。 まさに漫画的な人物「村西とおる」の魅力が、つまっております。 昔、日本でこんなことやった人がいたんだというのは、とても面白いので、知らない人にはぜひオススメしたいです。 最後に彼の名言であり、人物そのものを表した一言をのせておきます。 この言葉で気にいった人はぜひ、彼の生き様を読んでみてください。 (自分、その一人でした) 「人生、死んでしまいたいときには下を見ろ、俺がいる。」

こころのナース夜野さん

人に優しくなれる気がする

こころのナース夜野さん
名無し
1年以上前

精神科モノ、一番自分は関わりたくないくせに一番興味がある漫画な気がします。 どれだけ健康でどれだけ普通に生きてても仕事が激務だったり、人間関係が苦しかったりで人間簡単に壊れてしまう。 あまり遠い話なようには思えないんですよね… 幻覚、幻聴、リスカするメンヘラ。 一見どう対処していいんだと思うような人に作中のナースたちは接していくんですけど、どれもその人に寄り添って少しずつ治っていく様がいいなと思えました! 読んだら少しは人のことを考えて、優しくなれる漫画なきがします。

追放の賢者、世界を知る

横暴な幼馴染から離れ、新たな自分を見つける旅へ #1巻応援

追放の賢者、世界を知る
sogor25
sogor25
1年以上前

魔法使いのハルは有名な勇者である幼馴染のレティシアのパーティに所属していましたが、自身の魔法使いとしてのレベルが低いために彼女から日々虐げられていました。 そんな状況に耐えかねたハルがレティシアのパーティを抜けることを決意する場面から物語が始まります。 パーティを抜けたあと、偶然出会ったアリスという女性と行動を共にすることになるのですが、そこである事実が判明します。 それは、ずっとレティシアに役立たずと言われていたハルが、本人が認識していなかっただけで実はレティシアよりもレベルが高く、魔法使いとして超有能であったということ。 その事実が判明したことで、ハルが自らの人生を仕切り直し、アリスと共に冒険の旅に出る決心をすることになります。 このような経緯でハルが今まで知らなかった自身の本当の能力、そして世界を知る過程を描いていく、爽快感のある活躍劇が見られる作品です。 1巻まで読了

ふわこさんはハイカロリー

太っていても痩せていても

ふわこさんはハイカロリー
野愛
野愛
1年以上前

ぽっちゃりマシュマロ女子のふわこちゃんがかわいい! と思って読みはじめたら、自分らしさについて考えさせられるお話だった。 プラスサイズモデルのふわこちゃん。 たくさん食べて明るくて可愛くて…という姿をコンテンツとして消費しようとする人たちもいる。 甘い言葉と甘いお菓子を与えるひとよりも、「デブは嫌い」と酷い言葉を投げつけた韮崎の方がふわこちゃんの心のうちをしっかり見つめようとしている。 太ってようが痩せてようがありのままの自分自身を愛そう!というボディポジティブの考え方は素晴らしい。プラスサイズモデルの存在に勇気づけられるのもよくわかる。 でも、みんなが求める自分であるために無理をしてしまうふわこちゃんを見ていると、太ってようが痩せてようが呪いは根深いんだなと苦しくなった。 素敵なラストではあるんだけど、ちょっとモヤモヤも残るので続きがあればなあと感じた。

今、きみを救いたい

人間の欲って愛って、、色々考えさせられる

今、きみを救いたい
Pom
Pom
1年以上前

内容がとても濃い。。 結婚した透からDVを受けていた白帆。 助けを求める様に、大学時代の先輩で心療内科医の青矢に会い、その苦しみから立ち上がるだけの話かと思ってましたが、それだけではないようです。 後書きに、作者の方の体験も少しだけ練り込まれていると書いてありそれがどこなのかはわからないけど、その言葉によって、より現実に近くなっている様に感じました。 12巻まで読んで、一人の女性が強く逞しくなっていく物語なのかなと。。 どうなっていくのか気になるなぁ。

GOGO!ぷりん帝国

地球侵略を企む恐るべき邪し…帝国!

GOGO!ぷりん帝国
サミアド
サミアド
1年以上前

アニメ化した「天体戦士サンレッド」と同じ世界の話でアニメにも少し登場します。 寿命が尽きる寸前の星から移住するため、地球を侵略を企む宇宙人「ぷりん帝国」の漫画です。 ぷりん帝国は高い科学力と恐るべき力を持つ怪人・戦士を擁しており、地球侵略は時間の問題と言えるでしょう。 帝国側でちょっとした問題が発生して侵略が延期になったり白紙になったり計画自体が意味不明だったりするおかげで救われているに過ぎません。 強大な帝国ですが決して慢心せず、地球の戦力把握にも余念がなく「戦士コギャル」「カンキョーの味付きホルモン」など地球の秘密が次々に暴かれていきます。 偉大なる帝国は貧乏ネタや微妙なあるあるネタで社会の成熟ぶりを誇示し、レベルの違いを見せつけてきます。 我々には座して笑う道しか残されていないのか… サンレッドと比べると荒削りですが面白い話はトコトン面白いです。あと帝王が可愛いです。 画像は上にぎり寿司の食べる順番です。

今日から始める幼なじみ

転校生と"幼馴染になる"ってどういうこと!? #1巻応援

今日から始める幼なじみ
sogor25
sogor25
1年以上前

中学生の相田くんの隣の家に柚木さんという女の子が引っ越してきます。 柚木さんは学校でも相田くんの隣の席になり、転校してきたばかりで緊張している様子の柚木さんのことを気にかけて積極的に声を掛けていて相田くん。 するとある日、相田くんは柚木さんに「私と幼なじみになってください!」と不思議なお願いをされます。 話を聞いてみると、何度も引っ越しをしていて友達ができなかった柚木さんは、マンガやアニメに出てくる"幼なじみ"に強い憧れがあったそう。 そんな彼女にとって、家も学校の席も隣同士である相田くんはまさに夢見ていた"幼なじみ"そのもの ということで、中学で初めて出会った2人なんですが、柚木さんが憧れている"幼なじみ"のようなやりとりをしていくことになります。 あくまで"幼なじみ"なので付き合っているわけではないのですが、どんどん特別な関係になっていく、ありそうでなかった2人の関係性にときめいてしまう、そんな作品です。 1巻まで読了

Aさんシリーズ

地獄も幸せも人それぞれ

Aさんシリーズ
野愛
野愛
1年以上前

結婚してても仕事できても美人でも若くても、人それぞれの地獄があるんだなと気づかされる。 AさんでもBさんでも元ヤンちゃんでも新人ちゃんでも、みんな何処かしらわかるなあと思うところがある。そして、みんな何処かしら嫌だなと思うところがある。 Aさんが他人を羨むばかりの話だったら、読むのが辛くなって投げ出していたと思う。 家庭があるBさんや若い元ヤンちゃん達とのささやかな関わりの中で、自分からは見えない彼女達の苦労や努力をしっかりと理解し、成長する姿がかっこよかった。 人には人の地獄があるし、人には人の幸せがある。自分から見える部分だけで人を羨んだり呪ったりしても、なんの意味もないのだ。 代わり映えのしない地獄みたいな日常でも、人は前に進めるんだなと感じた。

秘め婿【単行本版(特典付き)】

織田信長が女なら卑弥呼が男だっていいじゃない

秘め婿【単行本版(特典付き)】
天沢聖司
天沢聖司
1年以上前

この漫画に出会ったおかげで自分が「卑弥呼=女」という固定観念に囚われていたことに気づき反省しました。織田信長なんて死ぬほど女にされてるんですから、卑弥呼が男だって別にいいわけですよね…! ・とにかく絵が美麗 ・当時の文化をきちんと調べたうえで現代的な要素を入れてアレンジしてる ところがすごくよかったです! そして丁寧に描かれるエキゾチックな縄文の衣装とかタトゥーがうっとりしてしまうほど素敵なんですよね。とくにシキのビジュアルが美ッッッッッって感じです。たまらん…。 https://twitter.com/tora_ikebukuro/status/1438367647289131008?s=20 BL面については、シキもヤマトもとってもかっこいいのですが、残念ながら自分の性癖じゃなかったのでそこまで刺さらなかったです。(1巻完結だから2人の関係性の掘り下げが物足りなく感じたのも理由かも知れません) だからむしろ逆に「BL抜きにしても縄文ファンタジーとして最高級に美しくて見応えがある」すごい作品でした。 (▼本編より。2021年最高のフラグかもしれない)

隠し球ガンさん

人情派ベテランスカウト・ガンさん!!

隠し球ガンさん
名無し
1年以上前

野球は全く詳しくないのですがドラフトキングですっかりスカウトマンの熱意と野球選手の人生キャリアをめぐるドラマに魅せられてしまいました。そんな中たまたま他にもドラフト漫画が知り1巻を読んでみたのですがやはり面白い…!! 作中の舞台は1995年頃。 球速120km/hの選手から、金属と木製の違いに悩む大学生五輪選手、アメフトのQB、実績ゼロの内野手、自由契約のベテランまで。 選手の出身校の恩師から家族にまで話を聞き、自費で見に行った試合で選手とほんの僅かに世間話をする。とことん足で稼いでその選手の特性を見抜いたうえで、どのようなキャリアを選択するのが良いか「人生を背負い込む覚悟で」声をかける。 逆に言えば、選手の人生を一番に考えて声をかけないという選択もするということで、この辺に金儲けしか考えていない悪徳スカウトマンと一線を画する人情派な部分がガッチリ出てます。 怪我で自慢の第一歩を失った選手にただのおっちゃんとして自分の昔話をするシーンや、元高校球児の地元熊本まで行き「あの子はこの景色を見てきたんか…」と感じ入るシーンにガンさんの人柄が出てて好きです。 デフォルメがいかにも青年・少年漫画らしい(ちょっとハロルド作石先生っぽい)ところがまたいい。 主人公のガンさんが気のいいおじいちゃんなので、ふざけたり熱く語ったり怒鳴ったり…表情の変化がデフォルメとバッチリハマっていて見応えがありました。 やっぱ野球のスカウトマン熱いな〜!と思えるいい作品です。アンリミで読めるのでぜひ!

天竺熱風録

歴史とエンタメのかみ合わせが秀逸

天竺熱風録
名無し
1年以上前

相当にマイナーな題材なのに小難しさがなく説明もスッと入って来て読みやすかったです。個性あるキャラクター達による駆け引き、バトルついには合戦を織り交ぜながら6巻を一気に読了しました(余韻がまた素晴らしい)。伊藤勢作品の中でも最も薦めやすい作品であり、個人的には現時点での最高傑作だと思っています。

BE-BOP-HIGHSCHOOL

異世界漫画だった

BE-BOP-HIGHSCHOOL
名無し
1年以上前

1巻読んだけど何もかも今と違くてほぼほぼ異世界漫画だった。 そもそもどこからどこまでが漫画的なフィクションで、どこが事実に基づく描写なのかすら判断がつかない。 スクールコメディ漫画なんだろうけどメインの2人が涙流しながら爆笑してるシーンは下品すぎたり酷いイジりだったりして基本的に全然面白くない…。 「当時はこれが最高に面白かったんだな〜」という意味では興味深くて面白いなとは思った。

鉄人ガンマ

オシリーナもなかなかの変人だよね

鉄人ガンマ
かしこ
かしこ
1年以上前

1巻の表紙を見た時に「あれ?これ子供の頃に読んだことある気がするなぁ…」と思いながら読んでみて、社内ハイキング中にオシリーナの尻を目撃するシーンで確信に変わりました「この尻覚えてる…!」と。せっかくだから改めて本腰を入れて読んでみるかと思ったら、主人公の丸麻照男と自分の誕生日と血液型が一緒なことが判明した。全く嬉しくないけど何となく他人事とは思えなくなるから不思議だ…。ただガンマに感情移入しちゃうとすごく読みにくくて困る(そして意外と長い!)。暇つぶし位がちょうどいい漫画なので気が向いた時にコツコツ読もうかな。

利平さんとこのおばあちゃん

令和の今読み返したい、昭和の優しいおばあちゃん

利平さんとこのおばあちゃん
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

「味のある老人を描く」というのは一際困難がある作業です。まだ若い作家であれば自分の実体験に即して描くことができないので、他者への鋭い観察眼または豊かな想像力が必要となってきます。そもそも、マンガの主な購買層である若い読者を想定して主人公も若くしておくことで共感しやすくするのがセオリーとなっているところもあります。 実際、1000万部以上の累計発行部数を誇るメガヒット作品群を見てみても、老人が主人公の作品というのはほとんどありません。島耕作や『蒼天航路』の曹操は物語が進むにつれて歳を重ねましたが、最初から老人を主人公に据えている作品というのはやはりメインストリームではありません。しかも、現在よりももっと男性作家が多かったかつての青年誌というフィールドで老婆が主人公となっている作品は非常に珍しいです。 しかし、私は老人が主人公の作品が大好きです。読書は想像力の翼を広げてくれる行為。自分の人生では味わえないこと・まだ経験していないことを擬似体験させてもらえるのが物語の醍醐味です。老人を主軸に描いた作品は、これから往く道について教えてくれる存在です。派手でキャッチーな面白さはなくとも、含蓄に富み心に響く作品が非常に多いのです。 『利平さんとこのおばあちゃん』でも、主人公のおしげさんが一話完結のお話たちの中で年の功によって多くの若人の良きメンターとなるシーンが幾度も描かれます。おしげさんや周囲の人たちの人情の暖かさが、法月理栄さんの朴訥とした絵柄との相乗効果で胸に優しく沁み渡ります。旦那さんを亡くしても、在りし日の思い出を心の中の宝物として日々を精一杯、笑顔で楽しく生きるおしげさんのようになれたら素敵だなと思います。 だら、だに、ずらなどの方言、茶畑でお茶を栽培をしている様子、また『ゆるキャン△』でも扱われたシッペイ太郎の民話や「清水港の名物は〜♪」と歌われるシーンなどから、静岡の片田舎が舞台であることが察せられます。法月理栄さんは静岡の島田市出身だそうなので、静岡県民の方が読めば私以上に共感できるポイントが多くあるでしょう。 ところで異端な余所者へは風当たりの強さがある一方で、誰かの子供に何かあったら「村の子供」として村人全員で一致団結して助け合う。そんな所には良くも悪くも田舎らしさ・日本人らしさが凝縮されているなとも感じました。それが当たり前であった昭和の時代をありありと感じられる物語を、令和になった今読むのも乙なものです。

すうの空気攻略

世界は空気(フェイズ)で溢れてる

すうの空気攻略
サミアド
サミアド
1年以上前

離島から街の高校に進学した『すう』は修羅の地を生き抜くため 母が書いた「空気(フェイズ)攻略マニュアル」で迫り来る様々な空気と戦います。 都会には自己紹介・廊下すれ違い・友人宅訪問など、非常に危険な空気が満ち溢れています。 母親のヨタ話ですね。完全に悪ノリです。 しかし結果として空気攻略で親友と出会い、すうが都会の学校生活をエンジョイしているのも事実。 全ては母の計画通り・・・? 正直 絵やストーリーの進め方など、漫画としての総合力は作者さんの最新作『かけあうつきひ』の方が遥かに高レベルだと思います。 描き方次第でもっと面白い作品になったかも…と残念に思ってもいます。 しかし独特の言い回しや空気設定などは面白いです。現実生活の中で「今のって空気だったかも」と思う事がたまにあります。 日常の中に面白さを見つける、くだらなくて楽しい作品です。 画像は舞滞型 星2の空気「王紙伝承の構え(キンパーションスタンス)」の攻略法です。 後ろの席の人にプリントを配る際に発現します。

両性花~交わる運命の番(つがい)~

これもセクハラ及びパワハラなのでは?

両性花~交わる運命の番(つがい)~
名無し
1年以上前

宇条がゆゆにしていることの一部(以下)も、立派なセクハラ及びパワハラだと思います。 いずれもゆゆが可哀想であり、W宇条が腹立たしいです。 ・ゆゆの話を聞かずに門前払い ・悪口も厭わない ・脱衣・性行為を強要する ・余ったからという理由で、ゆゆに魚の餌を無理矢理食べさせる。その上で偏見とか訳わからんことを言う(腹壊しても知らねえぞ、宇条)。

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