怪物飯店

分かち合う幸せ #読切応援

怪物飯店
野愛
野愛
1年以上前

紀ノ目先生の読切!うれしい!かわいい!おもしろい! 主人公は血の味に飽きてしまった吸血鬼の宵太郎。 人間の食べ物に心惹かれ、食べてみるものの吸血鬼の口と体には合わず……。 しかし、ある出会いをきっかけに料理の才能が開花するのです! 美味しそうと思ったものが美味しい。わたしにとってもあなたにとっても美味しい。だからうれしい。 喜びを共有できることは人間にとってかけがえのない幸せなんだと気づかされました。 こんなに短くてポップでかわいいのに、生きることの悲しみと喜びがちゃんと詰まっているのが素晴らしいです。 さりげなくロジカも出てきてうれしい! 読切じゃなくて連載してほしい、せめて精力奪うの苦手な某サキュバスがモリモリご飯食べる特別回だけでも読ませて……!

零戦少年

2巻の展開がすごい

零戦少年
かしこ
かしこ
1年以上前

1巻はゼロ戦乗りだった作者の祖父から聞いた話を漫画化したものです。お国の為に戦う!という気持ちではなく、田舎の11人兄弟の末っ子として産まれた自分が成り上がるにはこれしかないと思い、海軍航空隊に志願した…というフィクションじゃないリアルな話が読めます。ただ1巻はよくある戦争漫画の域を出ていません。ここで読むのをやめてしまう人もいるんじゃないかと思います。 元々は1巻で完結する予定でしたが約5年後に2巻が出ます。きっかけは祖父と同じ余科練で訓練を受けていた男性が漫画を読んで手紙をくれたことです。そこで祖父からは孫である作者に語られることがなかった更なる戦争のリアルを聞くことになります。この”2人”のゼロ戦乗りの話をぜひとも映像化してほしいです!

矢野くんの普通の日々

怪我と学ランのハーモニー

矢野くんの普通の日々
たか
たか
1年以上前

今日コミックDAYSのトップを見てたらバナーに怪我でボコボコの男の子がいて、気になって開いたら「えっ!もしかしてBL?」と思ってしまうほど繊細かつ色気のある扉絵が待ち受けていてまんまと読んでしまいました(スニーキーレッド好きな人) https://comic-days.com/episode/3269754496323056140 矢野くんマジで毎日ビビるほどボッコボコで吉田さんと同じく悪い想像をしてしまい心配だったのですが、単にドジっ子なだけらしく(それはそれで逆に心配だけど)ひと安心。 「怪我だらけの男子高校生は見たいけど、暴力はちょっと…」という複雑な乙女心にこたえてくれます。 和山やま先生の色気&ユーモアと舟本絵理歌先生のフェチズムをフュージョンさせたような作風でどひゃ〜とあっさり好きになり予約購入してしました(明日発売) ギャグシーンのデフォルメがレトロな感じで特に笑ってるときの三角形みたいな口の描き方が好き。さもえど太郎先生とかたなと先生っぽい。 巨匠に似てる似てる言いまくってしまったあとに恐縮ですが、この作品はなんといっても絵が素敵なんですよ…! すべすべお肌に桃みたいなほっぺにちょっぴりしかない鼻……!愛らしすぎる。 私は存じ上げなかったのですがもともと有名なイラストレーターさんとのことで納得です。 明日の1巻楽しみ!

恋する暴君

恋に賞味期限ってあると思います?

恋する暴君
名無し
1年以上前

このフレーズ、頭から離れないです。 あるんでしょうかねえ…… 森永が4年も片思いしている相手は、ホモが嫌いでブラコンの巽。 そんな思いが5年目に突入しようとしたある日、友人からどんなやつでもトロトロになってしまうお薬を譲り受けてしまう。もちろん棚の奥にしまっておいたけど、巽が森永の家で酒を飲み酔っぱらっている時、誤ってその薬を飲んでしまう。巽の身体はあれよあれよという内に真っ赤に染まり、下はギンギンに。そんな巽を目の前にして、森永はどうするのか……二人の恋の行方は!? といった感じの内容です。 まず巽先輩が長髪眼鏡のイケメンなんですね!たまらん! 森永はヘタレ攻めと言いますか、やるときはやる男といいますか…… とにかく横暴で傲慢な巽がトロトロになるシーンは必見です!! ぜひ読んでみてください~~

「子供を殺してください」という親たち

知らないだけで、自分の周りにも、いるかも?!

「子供を殺してください」という親たち
干し芋
干し芋
1年以上前

このままだと、親子共々不幸になる。 命の危険を感じて、最後の最後に辿り着く『トキワ精神保健事務所』の押川のところ。 周りの目を気にしすぎで、壊れた家族関係をひた隠しにして生活している家族の命を繋ぐ。 病院できちんとした治療を受けていない精神疾患を患っている子供たちをどのように社会復帰させるのか・・・。 今まで、知らなかったたくさんの事をこの本で教えてもらった。 ノンフィクション漫画、恐るべし。

藤本タツキ短編集

鬼才・藤本タツキの成り立ち

藤本タツキ短編集
さいろく
さいろく
1年以上前

鬼才という言葉がピッタリな藤本タツキ先生。処女作から何から古いものだというのを理解した上で読むべし。 短編集としてはコンセプトがあるわけではなさそうなので(初期作品集っていうだけっぽい)作品の方向性とかはバラバラで、1冊の本としての完成度はめちゃくちゃである。だがそこがいい。 ハッピーエンドを作ろうとしていたのかな、というところも謎のエンドを迎えてたりして、登場人物の女子がみんな不器用であるようにタツキ先生の不器用な感じが表れている気がする。 「人魚ラプソディ」のあとがきで、普通の話を書いたとコメントされているんだが、「シカク」の方が普通の話のように見える不思議。 ファイアパンチ・チェンソーマンのようなカッコよさは感じられないけど、ルックバックで描かれた「しっかりとしたストーリー作り」の片鱗が見えていて面白い。

お金さま、いらっしゃい!

姿勢も境遇も真似できない

お金さま、いらっしゃい!
野愛
野愛
1年以上前

初心者に節約術とか財テクとかを教えてくれる漫画っぽい表紙なのがなんとも憎いです。何も知らずにうっかり読んだらお金よりカルト村のことが知りたくなるはず。 対価0円で毎日労働、物は共有で金銭のやりとりはない、そもそもお金を隠し持っていたら没収されてしまう。 そんなカルト村で育った高田かやさんが一般社会でどのようにお金と向き合ってきたかを描いた作品です。 ・お金に触れる機会がほぼ無かったから、お金に対して強い憧れがある。 ・ものを買うという経験がないから、自分の欲望と消費が結びつかない。 一般社会で育った者からすると、こういう感覚は自分にないもの。貧乏で我慢しながら生活していた人ともまた違う感覚だと思います。 安くていいものと高くていいものの見極めができるようになったり、共有ではなく個人で所有する感覚を掴んだり。 何気ない日常にも新鮮な喜びや学びがあるのだなと感じました。 旦那さん達の金銭感覚にはちょっとモヤるけど、かやさんが受け入れて幸せなんだから凄いよな……。 環境や他人のことを責めずに、自分が幸せであるために努力できるのは素晴らしい。 素晴らしいけど……それは村で育ったおかげなのか?という考えが一瞬よぎってしまうので、やっぱりカルトは恐ろしい。

暗殺後宮~暗殺女官・花鈴はゆったり生きたい~

悪人面のボッチ女官が幼き陛下を守るため奮闘!

暗殺後宮~暗殺女官・花鈴はゆったり生きたい~
名無し
1年以上前

暗殺後宮・・・良いタイトルですね。あっちは生徒たちが殺せない先生を殺す話ですが、こっちは父が激ヤバ極悪文官のために人が寄り付かない悪人面の女官が陰ながら陛下を守るため奮闘する話。 陛下かわいい・・・。パパ出番ちょっとしかないのにキャラがスゲー濃くて面白かったので今後もっと出てきてほしい

僕らはそれを越えてゆく~天彦野球部グラフィティー~

中原裕が新たに描く「七人の侍(弱小)」の高校野球グラフィティ!【最新話の感想】

僕らはそれを越えてゆく~天彦野球部グラフィティー~
名無し
1年以上前

メンバーが7人しかおらず、ゴリラみたいな先輩の脳筋練習につきあわされている弱小高校野球部が舞台。主人公・球斗は元ボーイズリーグの強豪チームにいた選手で、そんな球斗の前に何やら野球に詳しくて並々ならぬ想いを抱えているらしい転校生が現れるという第1話。 冒頭での、マネージャーの麿白ちゃんの「侍雇うだ!」というセリフが印象的だった。 https://twitter.com/bigc_original/status/1433444609695301634?s=20

世界一初恋

「先輩が好きなんです」それから10年…

世界一初恋
名無し
1年以上前

「先輩が好きなんです」 全てが純粋だったあの頃……そして10年後、すっかりやさぐれた大人になった主人公小野寺律は、コネだの七光りだの言われるのが嫌で親の会社を辞め、丸川書店に転職した。しかし、配属された先はなんと全くの未経験の少女漫画誌で!?10年前のあの事件から、恋愛なんてもうしないと決めているのに、少女漫画なんて絶対無理!しかも、傲慢で横暴な編集長があの事件の初恋の相手だと分かり!? というあらすじだけでも超面白い&展開が気になる推しBL作品! 純粋だったあの頃って?あの事件って何?10年間なにしてたの? ふたりはお互いの事どう思っているの?などなど! 気になること間違いなし! 普通に恋愛漫画として、楽しめちゃいます!! ちなみに私はこのセカコイが、初めて自分で買った商業BLでした! なのでBL初めての人にもおすすめです!! ぜひ読んでみてください!!

ケンシロウによろしく

真面目に面白い♬

ケンシロウによろしく
干し芋
干し芋
1年以上前

ハマること間違いなし!! 子ども頃、母にヤクザの恋人ができて、捨てられその恋人に復讐をするために『北斗の拳』を読み込みトレーニングを重ね10年後にヤクザを殺しに行ったところ全く歯が立たず、もっと詳しくツボを勉強した結果、指圧の国家試験に合格し、治療院を開業することになった。 という、導入部分から面白すぎます。 私が、一番面白いと思ったのは、お金持ちの老夫婦が死ぬ前にもう一度交わりたいので治療して欲しいと懇願し、色々なツボを刺激して結果願いがかなったという話。 人が幸せになるのは、良いことだ!! 助手のリカちゃんの正しいツッコみもいい!!

殺人犯の正体

正体は言い過ぎ

殺人犯の正体
hysysk
hysysk
1年以上前

実際にあった残虐な事件の内容や、それに至る流れが描かれている。正体と言うのであれば事件前後の部分にもっと焦点を当てて欲しかった。情状酌量の余地がない犯人もいれば、社会の構造が生み出したとも思える犯人もいて、やり切れない気持ちになる。 第一話の一家支配解体殺人事件は『闇金ウシジマくん』の「洗脳くん」編のモデルにもなった事件。これと第二話の愛犬家連続殺人事件に関しては巻き込まれて加害者側になってしまった人が不幸過ぎる。とにかく悪い人間に目をつけられると自分も加害者になってしまう可能性があると思うと怖い。道徳だけではどうにもできない。 第八話のホームレス襲撃事件もひどい話だが、これだけで「今そうした子どもたちが確実に増殖している」という結論になるのは違和感を覚えた(ここ20年くらいで少年犯罪の件数も率も減っている)。 事件がきっかけで法律が変わったほどの話もあり、良くも悪くも人間の想像力の限界を突きつけられる。しかし法律が整ったとしても社会が自動的に規律正しくなる訳ではないし、監視を強めたり、ましてや犯罪を起こしそうな人間を排除することは解決ではないだろう。読後感は悪いが、人間がここまで酷くなれてしまうこと、一体社会がどうなっていれば止められたのかなど、考えるきっかけになると思う。

高速回線は光うさぎの夢を見るか

初めて華倫変を読んだぞ

高速回線は光うさぎの夢を見るか
かしこ
かしこ
1年以上前

マンバで華倫変のページを見ていて、ただのファンが書いたようなあらすじ(こうした題材を取り上げながらも、ただ暗いだけでなく、かといって分かりやすいハッピーエンドにも行かずに話を進め、絶妙な感覚を引き出します。たまに救いを感じさせるのが凄いですね。)が気になって読んでみました! 華倫変って今もカルト漫画家として有名だし気になってる作家だったけど、致命的に痛いとかグロい話はないのに、夜に読んで寝たのに朝起きたらダウナーな気分が残ってて、なるほどこういうことか…と理解した。でもあらすじ以上の感想が書けなかったので、他作品を読み込んでから出直したいと思います。

台風の日

ゆる〜いけど一周まわってすごくいい短編集な気がしてきた

台風の日
かしこ
かしこ
1年以上前

デビュー作「なんきん」も収録されてる短編集。デビュー作に今現在の真造圭伍の面影がなくて人に歴史ありだなーという趣きを感じたけど、描けば描くほど磨かれていってどんどん面白くなっている。特に後半の3編「スワン」「お部屋さがし」「台風の日」はしみじみよかった。どれも終わり方それ?!って感じがいいね。「台風の日」ではセリフに違和感なくスチャダラパーのサマージャム95の歌詞を入れててカッコよかったな。これがこんな風に出来るのは真造圭伍だけかもしてないって思ったな。「お部屋さがし」に出てくる不動産屋のおっさんに既視感があったけどやっぱり笠辺哲のキャラクターのオマージュだったのか!

本当にあった笑える話

ほんわらの押切蓮介のノンフィクションぶりがすごかった

本当にあった笑える話
名無し
1年以上前

本当にあった笑える話 2021年12月号に押切蓮介が登場。 https://www.bunkasha.co.jp/book/b592280.html なぜほんわらに押切蓮介が!?という興味と、「狭い世界のアイデンティティー」的なものを期待して読んでみたが想像していたより斜め上のエピソードだった。いや、これは本当に笑える。「漫画家と編集者の本音が激突するスリリングな実録漫画!」という言葉通り、曲者同士、マンガを介してのボクシングのような会話劇で、顔の見えない相手とセリフのやり取りだけでこれだけ面白い話に仕上げてくる押切先生さすが。どっちもどうかしてるとしか思えないエピソードだったが、最終的になぜか熱い気持ちになる話だった(笑)

ブッシメン!THE IMAGE MAKER

仏像とフィギュアをクロスオーバー

ブッシメン!THE IMAGE MAKER
名無し
1年以上前

仏師というと希少で堅そうな題材ですが、意外とユルい雰囲気です。フィギュア業界とクロスオーバー観点からの薀蓄は面白く、画力もあります。一話完結タイプの良い職業漫画だと思います。題材が題材のためか短く畳まれたのは惜しいですが。ヒロインよりサブヒロイン兼好敵手といった風な仏師の方が光ってました。

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。

絵が上手い、顔が良い

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。
mampuku
mampuku
1年以上前

なろう界隈への解像度が低いため、ストーリーに関してはよくあるナローだなという意外読み取れなかったのですが(本当はもっとコンテクストがあるのかもしれないですが) この本を手に取った理由、そしてレビュー書くくらい気になってそして「良い」と思ったのはこの作画担当の漫画家さんが大好きだからです。マジのガチで絵がいい。女の子は可愛いし、野郎もかっこいいし、魔物も街もエフェクトも書き込みの密度が凄い。デッサンもしっかりしてるので日常からアクションまでハイクオリティ。漫画としての見せ方も巧いです。 この阿倍野ちゃこ先生のことは以前から追っているのですが、年々レベルアップしているように見えます。向上心が強いのでしょうか。推しがいがある作家さんです

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