グルメ漫画として☆☆☆
ド直球のヒロイックハイファンタジー
誰もが魔法を使える世界で、唯一魔力を持たないアーサトゥアル国の姫エルナと、戦争中のアンサズ国の王子シャールヴィが出会い、各々の思惑により逃避行に身を投じ、怒り悲しみ成長し、やがて戦争を終わらせようと戦い抜く、超が付くほど真っ当すぎるファンタジー漫画。 固有名詞の多くは北欧神話モチーフだが、内容は独自性が強くしっかりとした世界を描いている。 作者が「女の子が世界を救う物語」を描きたいと思った事もあるだろうが、主人公のエルナは女らしさの塊のような女性で、力は弱く誰もが魔法を使えるこの世界で唯一魔法が使えず、目の前で剣を取らねばならぬ時も戦えず、敵の死にも涙を流し、優しく弱く迷い状況に翻弄され、理想主義的で、正直やきもきするのだが、体内の魔法に反応して強力な殺傷力を発する封魔剣を唯一扱えるという特性と、そうして無力な身から悩み学んだ事から成長し自分の意思を世界に示す姿が実にカッコいい。 もう一人の主人公である王子シャールヴィは、猛々しく雑兵をなぎ倒し、魔法も強く、上の兄王子達に考える事は任せていて、戦争を終わらせるなら母国アンサズの勝利で終わらせるという事がエルナを連れていく動機だったが、戦乱の中でも平和を求め、甘いと感じていたエルナの優しさを目の前で見続け、徐々に彼女を守ろうと命を預け、国ではなく彼女の為に戦う事を決めるなど、良い意味で男らしさの権化である。 この二人が共に世界を巡り、様々な出会いと成長を繰り返し、やがては滅びに向かう世界を救おうと戦いに向かう。 出会う人々も市井の人一人一人に物語が見え隠れして、世界は狭いのだがとても深みがある。 モンスター的な存在は居るが、実際は正真正銘のモンスターは伝説の魔獣くらいで、異形の姿と化した狂戦士も元は人間で、空馬等の架空生物は使役動物であり、あくまで人間の領土を巡る戦争が出発点なのも見応えがあり面白い。 男女問わず読んで欲しい一作、お薦め。
唯一無二の友達 #1巻応援
陳巧蓉さんが原作を、『綺譚花物語』の星期一回收日が作画を担当する台湾の物語が日本にもやってきました。 子供のころ、マンガを描いて遊んだ思い出はあるでしょうか。名だたるプロ作家が描いていた小学生のころから異常に完成度の高い作品などとは違い、後年にとても読めたものではない恥ずかしいものが発掘され悶えることもあります。ただ、その時に好きだったものや思っていたことがダイレクトに表現されたそれは想い出の結晶とも言えるもの。そして同時に、それを見せたり逆に見せてもらったりしていた当時の友達の顔も思い出します。 本作でも、そんな自作マンガを通して交流する小学生のふたりの少女の友情を軸に、エモーショナルで美しいストーリーが紡がれていきます。 台中の清泉崗(せいせんこう)で育った筱榕(シャオロン)は、近所の人には婚外子であると噂され、教師からはIQが低い子と詰られ、小学2年生までは顔が不細工だからと虐められていた女の子。9歳までひとりの友達もできないでいた彼女が、自分とはまったく接点がないと思っていたかわいくて成績が良くて絵も上手いクラスでも人気者の可蔚(カーウェイ)と、ふとしたきっかけで仲良くなっていくところから物語は幕を開けます。 小学生という自らの情動をコントロールするのにまだ長けていないころ特有の、縺れたり解けたりする繊細で複雑な感情の描き方が巧みで引き込まれます。初めての友達ができた時の嬉しさが蘇ります。メインふたりの関係性が、本当に良いのですよ。 そして、いろいろなイベントが発生する中で、後から解る事実によって過去が今に波濤となって打ち寄せる構成にも心を揺さぶられます。人生も、その時には解らなかったものが後になって理解できて物想うことは多々あります。そんな多層性も持ち合わせている作品です。 何より、今回も星期一回收日さんの絵が相変わらず魅力的です。筱榕と可蔚の絶妙なバランスが、何よりも画によって雄弁に語られています。 1冊完結ですぐ読めますが、何巻分も読んだかのような満足感に包まれます。広くお薦めしたい作品です。
塩対応(隠れた善人)なリーマンと無理矢理居座るバックパッカー
とても良かった!イラストもキレイで眼福😍 イケメンでモテモテなのにそれをウザくて面倒と思っている塩対応な和久が、路頭に迷っていたハルを面倒に巻き込まれるのが嫌で家に持ち帰ったら逆に面倒に巻き込まれた。 居つかれて面倒に思っていたのがハルの明るさに慣れて絆された結果、和久まで周りとの関係に良い意味で影響出てきた。 でもハルの明るさの裏に実は悲しい過去があって、そんなの知ったら気持ち持って行かれちゃうなー。 和久は表情筋は死んでるけどw人の良さが漏れてる。 彼と一緒にハルには幸せになって欲しいよ。
リーマンBL
製薬会社勤務の幸人と疲れ切って限界ギリギリの幸輝、2人ともその気はないのにお互いのこと好きになっちゃうってスゴイなw てか要素あったっけ?ってむしろ疑問なんだけど😅 確かに幸人さんは色気があって美しいけど。
贅沢すぎるローカル地酒漫画
全国各地の地酒を紹介するのではなくまさかの宮城オンリー。 なんと限定的な……と思ったけど、いい米いい水があるところには美味しい日本酒がたくさんありますもんね。1個2個紹介して次に行くんじゃもったいない! 狭く深く贅沢にローカル地酒を教えてくれるめちゃくちゃありがたい作品です。 日本酒の源である米作りを経験できるのも、地元の美味しい肴に舌鼓を打てるのも、お洒落なお店を楽しめるのも大自然と都会が同居する宮城県の良さなのかもしれません。 日本酒を通して県全体の魅力を深掘りできるのも素晴らしい……全都道府県でこういう作品が生まれたら観光支援になりそうですね。
弁護士の卵同士で同居
※ネタバレを含むクチコミです。
人々の描き方が秀逸!
江戸時代の、そこで生きてた人達が描けていた。ちょっとしか出てこないキャラクターも「きっとこんな人なんだろうな」って想像出来る描写ですごかった。ストーリーも綺麗に纏められていて読後感が凄く良かった。
ショタ好き大学生💦
一歩間違えたら通報ものかと思う😅 翔真先輩が成人してて良かったね💧 好きになったのか流されたのかわからないけど、 翔真先輩がしつこく塩だったのがちょっと残念。
FGOに影響力受けすぎた一昔前のソシャゲ感(絵はSSR級)
『終末のワルキューレ』のバトルヒロイン版としか言いようがない漫画。可愛い女の子がいっぱい出てくるので自分はこっちのほうがすき。 読んだことない人向けに説明すると、バトルはナレーションが能書きを述べてより強そうな技をぶっ放したほうが勝ちの、カードゲームやソシャゲ、漫画だとバキに近い感じです。原作が『賭ケグルイ』の河本ほむら先生だからといって高度な心理戦を期待するとがっかりしますが、キャラモノとしては間違いなく面白いです。 先程ソシャゲに喩えたように、誰でも名前は聞いたことのある歴史上の人物(ジャンヌ・ダルクやマリー・アントワネットなど)をそのままモデルにした美少女キャラが盛りだくさんとなっており、ある程度誰でも知ってそうな程度の史実ネタを引用しながらバトルを展開させていきます。 たとえば1巻では、自慢の怪力で大太刀を振り回す巴御前を相手に苦戦する敵が、巴は近接タイプだろうと読み距離をとって飛び道具で嬲り殺しにしようと試みたところ、どっこい武士のメインウエポンは実は弓なのである!とドヤ顔で巨大弓で返り討ちにする……などこのように大味で簡単に先が読めてしまう展開の連続ではあるのですが、言い換えれば読んでいて疲れずスナック感覚で美少女バトルを読みたいという欲求を満たしてくれる娯楽作品でもあるということになります。 ときおり試合中に腹に穴が空いたり四肢が吹っ飛んだりしますが、シグルイとか天上天下とかと比べるとキャラクターたちが痛がるそぶりをあまり見せないため、それほどしんどさは無いです(その点はどちらかといえば『一騎当千』のほうが近いかも)
タイトルの通り可愛すぎますね
とにかく嫁が可愛い ひたすらラブコメ要素もりもりで素晴らしく楽しめた。 SF要素も盛り込まれていて、ただのラブコメだけで終わらない所も個人的に大好きすぎる あと要所要所のゲームや映画などのネタも個人的にめちゃくちゃ刺さるのが最高 ハヤテ好きだったど真ん中世代としては、めちゃくちゃ推せる良作でした! ラブコメ度合いが高い作品で、タイトルの通りトニカクカワイイので、ラブコメ好きなら必読かと!
なんか違うんだよなぁ...
ユニークな能力を持っている学生たちが集められて、閉鎖空間から脱出する異能力箱庭サスペンス物を期待してたが、何か違う... つまらなくは無かったが、途中から物語の進みが急速になり、唐突な伏線無しの謎が出てきたりとサスペンス要素としてはいまいち 異能力謎解きももう少し盛り上がったり、謎の作りがもっとしっかりしてると個人的にはもっと面白くなったのかなぁと、ちょっと残念
独特なチートスキルの異世界物
帰宅や戦闘を自動で行うユニークスキル持ちの主人公が、落ちこぼれ扱いから大成しすごい冒険者になっていく異世界ファンタジーもの 戦闘や採取を最速で自動で終わらせる能力なので、人外な動きをし、独特な戦い方をするバトル要素や、能力駆使してレア物採取したりな冒険要素多め ものすごく面白いわけではなかったが、合間に読むには適した可もなく不可もなしな異世界物で、個人的には楽しめた 数多の異世界物のひとつとしては良き
なんでこれが高評価レビューなの???最悪!
※ネタバレを含むクチコミです。
理の粘り勝ち
理の10年以上の片思いがスゴイ。 叔父といってもパッチワーク的に血縁関係はない。 宝は過去のことに負い目があるみたいだけど、これは被害者だね。知らずに被害者になってたから作品もキレイなままで良かった。 卒業式まで長かったなw
拗れた幼馴染の復活
幼い頃の怪我が原因で疎遠になった2人。 今お付き合い始まったけど、柊の親は大丈夫なのか?昔、遊ぶの禁止してたけど。 あと洋介と柊、髪の色が同じなら見分けつかない😅
Doppelgänger
え?自分と同じ顔してるのに好きになっちゃうの? 2人ともに事情があるけど、それについて軽く触れただけでどうしてお互いに惹かれたのかあまり理解できないまま仕上がった印象。
ゾンビがいても、変わらない人間模様。
既にゾンビが日本にいる。 ショッピングモールに閉じ込められた男女。 皆、恋愛しているし。 男女がいると恋が芽生えてしまうのだな。 読んでいて、怖いのはやはりゾンビではなく人間なんだな。 自分があの状況に投げ込まれたら、どんなメンタルになるんだろう。 話を追うごとにどんどん面白く深くなっていって読むのを止められなかったので、次巻楽しみです!
同性婚と育児
めちゃくちゃ泣いてしまった。 何か事件が起きるわけじゃないんだけど 心に沁みて涙が出てくる。 2人とも人間性がとても良い。 愛がちょっとエキセントリックで、結構一般的な思考して気持ちが黒くなりやすい奈央にはお似合い。 そしてひろがものすごく良い子! 血が繋がってなくても思考回路がちょっと愛に似てる。 (血なんて関係なく似ることだってある!) 七海ちゃんのお母さんとの話はとてもよく分かる。 マイノリティー相手にそういう言い方する?ってことがテーマに関わらず多々ある。 そしてそれには悪意がないからむしろ指摘しづらい。 心底あーこれ好きだなって作品に久々に出会った。 2巻既読。 泣くーーー😭 みんな変でみんな違ってみんな良い。 多様性だね。 ある人の普通が全員にとって同じように普通なわけではない。 愛の旧友の言葉は辛辣で、過去に自分が不快だったように今度は自分が「世間一般の普通の押し付け」で相手を傷つけてしまった。 今回はあの天真爛漫なひろがちょっと傷ついてしまったけど、そこからの復活と転換は愛譲り。 愛と奈央はお互いに欠けているところを補い合いながら、ひろの成長を見守って家族として一緒に成長していっている。 この家族の話をもっと読みたい😭
義兄弟と幼馴染の2本。王道だけどとても良かった!
まずイラストがとてもキレイで眼福😍 イケメンしか出てこないw 「ノーシークレット・マイブラザー」は義弟がイケメン設定だけど(でも蒼唯もイケメンだ!)相手は義兄の蒼唯だけだし、「恋人、家族、それ以上、」の悠も爽やかイケメン設定だけどかなり初期から光と付き合っていたみたいだからどちらも相手に一途なパターンで読んでてとても良かった。安心感。
刃森尊の集大成にしてマガジン史上最凶のギャグ漫画
※ネタバレを含むクチコミです。
おせんの感想 #推しを3行で推す
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 江戸時代の文化や美味しそうな料理の数々が魅力的に描けていたと思う。 ・特に好きなところは? 器の見方や料理に対するこだわりなど、プロの矜持が伝わるエピソードが多いところ。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! コミカルな面もあり、勉強になるところもあり、締めるときは締めるとメリハリがあって面白いです。
予の話の感想 #推しを3行で推す
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 松浦静山についてイマイチピンと来なかったけど、物語としてはSEIZANより余程出来ていたなと。 ・特に好きなところは? 平戸の文化が色々な所に散りばめられているところ。自分は平戸に何回か行きましたが、また行きたいと思わせるだけの魅力が描けていた。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 作者の郷土愛が詰まった力作。地方ものが読みたいならオススメ。
組織的に理想の攻めを育成する!(なんだそれ😆)
極端に合う合わないはある作品かも。 でも合うならこのツッコミどころ満載の世界にハマると思う。 まず用語。「攻め様検定管理局」「全国総受組合」ってなんなのwww これ思いついた時笑っただろうなー。 そこら辺にありそうな名称だけど絶対無いやつ😆 He lives for him. He also lives for him. 攻めは受けのために。 受けは攻めのために。 これも笑った。なんなのこれwww それっぽいけどBL仕様の意訳😅 作品中、真面目に語れば語るほど「いや、この人たち何言ってんの?😂」って気持ちになるこの微妙な自分の立ち位置といい、ちょっと異色の作品です。
移民や外国人労働者について知りたいと思ったので手に取りました。読んでみたらリアルよりもストーリーとして面白いエンタメになってる話だったので、ちょっと期待したものとは違ったかな…。でも出てくるアジア料理がどれも美味しそうでグルメ漫画としてはすごくよき!あと杉本亜未さんの漫画を久しぶりに読めたのでそれはよかった。