薔薇なまいにち

このタイトルとこの表紙で #1巻応援

薔薇なまいにち
兎来栄寿
兎来栄寿
7ヶ月前

『まんまるポタジェ』や『魔女のてしごと』、『 天使にお願い』や『ビーズの指輪』のあいざわ遥さんの最新作です。 その情報と、このタイトルと少女マンガ的なかわいくファンシーな表紙や扉絵のメインヴィジュアルから一見して看破できる人はあまりいないでしょう。この物語の主人公こまちが、ギャンブル中毒の貧乏少女であるとは。 水原一平さんの事件もあり、今注目を浴びるギャンブラー。最近発売された『ヤングマガジン増刊カケヒキ』では、超人気ギャンブルマンガのシリーズ最新エピソードとなる「エスポワール前カイジ」が掲載されました。人間は根本的に、ランダムから快楽を得る瞬間が好きなんですよね。 特に2割以下の人は非常にギャンブラーに向いたリスクテイカーの遺伝子を持っていると一説には言われています。狩猟採集時代は定住していては枯渇する資源を得るべく、リスクを冒してでも新天地で獲物や食べ物を発見できた者が英雄であったためだとか。多くの人にはギャンブル中毒者のことが理解できなくても、それは生存戦略的に必要な資質であったというわけです。もしかしたら、こまちもそういう遺伝子を持っているのかもしれません。 そうして開始2ページで競馬でスり無一文で食うや食わずの生活をして家賃の支払いも滞りながらも優しい大家さんなどに助けられて何とか生きながらえていたこまちは、バラの育種農場でバイトをすることになります。 その農園にいた育種家の青年・園生は、あけっぴろげな性格のこまちとは対照的に対人スキルに乏しく、しかしバラへの情熱は揺るぎないもの。そんな不思議な凸凹コンビが、まだ見ぬ新種のバラを生み出そうと奮戦していく物語です。 まず、バラの育種というテーマが珍しくて面白いです。そもそもどうやって育てているのか、バラごとにある特徴や高く評価されるためにはどうすればいいのか、ミステリーローズとは何なのかなどなど、読んでいて楽しくなる知識が満載です。 また、主軸となるふたりのキャラクターがとても立っていて、どちらも難があるもののこのふたりの掛け合いだけでも永遠に楽しく物語を引っ張っていけそうだなと感じました。 時折ギャンブルも交えながら展開していく異色の作品となっており、バラの育種に興味がある方、ギャンブラーのヒロインに興味がある方、少し変わった少女マンガを読みたい方などにお薦めです。

アガルタゲーム

今後にめっちゃ期待!

アガルタゲーム
宮っしぃ
宮っしぃ
約2ヶ月前

ゲーム配信者のの主人公が、突然現実異能力を使ったゲームに巻き込まれ、生き残れば願いが何でも叶う戦いが始まる 1人1能力と1つの武器だけでバトルロワイヤルが始まり、主人公はゲーム配信で培ったスキルを駆使して戦っていく、という物語 近未来感と異能力バトルロワイヤルが絶妙で、バトルも迫力あり、でもゲームっぽさのある知能戦も繰り広げられ、ただの能力バトルって感じにもならないようになってる まだ1巻なのでどう転ぶかは分からないが、かなり期待できる作品です

あっちこっち

推し4コマ

あっちこっち
宮っしぃ
宮っしぃ
7ヶ月前

昔この漫画大好きだったんですよね 絶妙なゲームや漫画のネタ、テンポ良く進むコメディ、むず痒くなるようなラブコメなど、個人的に好きな要素いっぱいで当時激推し4コマ漫画でした 今もまだ連載継続してるんだなぁ... きらら系によくある美少女動物園物というより、男女のラブコメ色強めのコメディで、アホっぽい駆け引きの中でもしっかりラブラブしてるのが個人的には推せるポイント 続きはなかなか読めないですが、当時から続いて楽しめている良作4コマです

魔入りました!入間くん外伝

外伝 一巻 カルエゴ編

魔入りました!入間くん外伝
ゆゆゆ
ゆゆゆ
7ヶ月前

ストーリー設定は、あの悪魔(人)たらしの入間くんがまだいない世界(もしかすると、産まれてすらいない?)、そして見慣れた大人の面々もまだ初々しいというか若さというか、まだ幼さを感じる年齢の時代。 学校も荒れています。よくあの秩序だった今の学校へ変わったなと驚くばかりです。 登場する、若かりし頃のオペラさんは無茶苦茶というかめちゃくちゃ度合いがフルスロットルで、とてもおもしろいです。大人げない無茶ぶりと思っていましたが、落ち着かれていたんですね。 バラム先生は本編でもあったように、絵本を読む、夢見る子として描かれています。かわらず怪力ですが。そして、しれっと出てくるバラム先生のご両親。他のご家庭と同じく、似ています。 主人公のカルエゴ先生は、真面目というか厳格というか、その性格ゆえに昔から苦労していたことが伝わってきます。 まさか自分が召喚されてエギーちゃんになると、想像だにしないでしょう。 大人になっても「仲が良い」三人組の学生時代。 本編では読むことができない、作者本人によるサイドストーリーは、とてもおもしろかったです。 読み直したら、あとがきに「外伝は基本カルエゴの物語なのですが、他にもお話したい悪魔たちは沢山います」と書かれていて、カルエゴ編続刊も、別の方の外伝も楽しみだなと思いました。 続刊を気長に待っています。

IDOL×IDOL STORY!

22歳“元”アイドル、再起を期す

IDOL×IDOL STORY!
mampuku
mampuku
7ヶ月前

応募資格ギリギリ、アイドルを志すにはまさにラストチャンスの主人公・ミミと、上を目指すべくグループを脱退してまでオーディションに挑むもう一人の主人公・イブキの物語。 ふたりの主人公がアイドルオーディションを目指す話としては『ひかるインザライト』を 崖っぷちからの再起を描く話としては『リボーンの棋士』を思い出しましたが、 理想をめざしてひた走るピュアさや熱血さはまさしく同作者の『New Game』のそれだなと感じます。 一度は夢破れ就職も視野に入り始めた“大人”の主人公だからこそ、「アイドルが好き」という純粋な情熱だけでラストチャンスに賭けるという夢を追うストーリーとしてのピュアさが尊く感じられるのかもしれません。

健康で文化的な最低限度の生活

主人公にちょっとイライラしていますが、読むべきマンガです。

健康で文化的な最低限度の生活
alank
alank
7ヶ月前

4巻までの感想です。 いまのところ主人公のえみるが鈍臭すぎてイライラしながら読んでます。できるか確証ない状態で多分大丈夫ですって言っちゃうシーンがよくあり、助けになりたいという純粋な気持ちからきてることはわかるものの。。。 先輩職員のメガネが、グルグルで描かれる時と、眼差しまでクリアに描かれる時と、メリハリ効いてて好きです。 生活保護を考えるまで至るかは別として、事情や苦労は人それぞれ世帯それぞれに全員が持っていて、それらが合わさって社会なんだなと、身につまされました。

これ描いて死ね

This is「クリエイター讃歌」!!へぐっ……

これ描いて死ね
ナカタニエイト
ナカタニエイト
5ヶ月前

<ログライン> 離島の女子高校生たちが漫画を描き、成長していく話。 <ここがオススメ!> 「マンガ大賞2023」受賞おめでとうございます! 創作する歓びと苦しみの沼にハマったことのある大人と、悩みはあっても愉しさ満載の若者たち。 創作の苦しみは創ることでしか救われない。 創作をしている・したことのある人なら、誰しもが共感できる作品なのではないかと。 本編では描くためにきちんと学ぶ姿勢が常に描かれており、本当に素晴らしい。 巻末に描かれている手嶋先生の過去『ロストワールド』が物凄く心にぶっ刺さる。 そして、作品全体的に表現も凝っていてとても好き。 ちなみに、『マンガのラジオ』というPodcastのとよ田みのる先生の回も聞くと、2倍の面白さがあります。 <この作品が好きなら……> ・映画大好きポンポさん https://manba.co.jp/boards/79903 ・私のジャンルに「神」がいます https://manba.co.jp/boards/125903 ・あくたの死に際 https://manba.co.jp/boards/183978

ねずみロワイアル

かわいいのに、過酷。

ねずみロワイアル
干し芋
干し芋
約1ヶ月前

絵柄がとてもかわいいのに殺し合いをするというギャップ。 1人(一匹?)ずつのキャラクター設定がしっかりされていて、名前が見た目とリンクしていて分かりやすい。 自分の短かった人生を振り返りながら死んでいく様は、そのねずみの一番伝えたかったこと。 自分の命を懸けた選択は、どう転ぶのか?

なんくるなんない!

久々に"どストライク"な予感!サイキック小娘!

なんくるなんない!
さいろく
さいろく
約2ヶ月前

なんくるなんない! つまり、どうにもならんってことか。 沖縄が舞台でちょいちょい島の言葉が出てきてたりもするのがいいアクセントになっているんだが、それ以前に絵柄とスピード感とアクションシーンの迫力がイイ! キャラもみんな可愛いので(女子orおっさん)癖がわかりやすい! 1巻読み終わって、期待大です。

大きくなったら女の子

「座席」議論に加わっている人に読んで欲しい #1巻応援

大きくなったら女の子
兎来栄寿
兎来栄寿
7ヶ月前

数日前から、新幹線の自由席で横に乗ってきた異性の話を巡ってネット上で大激論が巻き起こっています。 「男性は〜」「女性は〜」という主語で意見を述べている人に1度この作品を読んで欲しいなと思います。 本作は、人間が皆″男性″として生まれてきて、その中の1割が14〜20歳ごろを境に性転換して″女性″になり、声が低くなり乳房が大きくなり子宮が発達し男性器が縮小し筋肉・脂肪が増加していくという世界を描いています。社会は″女性″が主導していくもので、″男性″はそれを支える存在。 ただ、少しややこしいのですがこの作中での″男性″は現実世界の女性的な外見をしており、″女性″は男性的な外見で発達した乳房を持っています。 最後にあとがきで明示されているように、単なる男女の反転ではなくマーブルな状態を描いているのが特徴です。 この作品の中で、それぞれのキャラクターが語る性別ごとの役割の話や、「″女性″は」「″男性″は」という話や異性に対する態度は、読み手に応じてさまざまな感情を引き起こしてくれるであろうと思います。現実世界に照応してある人にとっては何も引っ掛からず、ある人にとってはこの上ないもやもやが生じるであろうことをつぶさに描いています。 男性だから、女性だから、″女性″だから、″男性″だから有利なこともあれば、不都合なこともある。ときにはそれに対して、過去から長い時間大量に蓄積したものも含めた不平不満を述べたくなることもあるのは否定し得ません。 ただ、筆者の御厨さんが ″性別や属性で人の中身ややるべきことをひとくくりにするのは、個人の理解をなまけたいがための単なる省エネモードのおこないだと思っています。  何かを集団でくくって語るとき、「今の自分は省エネモードになっている」という自覚はしていたいと思います″ と述べたあとがきにあるように、より本質的には個々人に依拠するものに対して意識せずに大きい主語で語ってしまいがちな状況はあると思います。 どういったものに対して自分の心はどういった動き方をするのか。その形を改めて把捉しておくのに、この作品はとても優れています。 何も個人としての意見を表出するなという気はまったくありませんが、省エネモードで雑な結論に結びつけて誰も幸せになれない不毛なやり取りに発展する前に、今一度立ち止まって一呼吸を置いて本作を読んでから、改めて熟考した後に言葉を紡いで発しても遅くはないでしょう。

木根さんの1人でキネマ

映画”マニア”のお話

木根さんの1人でキネマ
宮っしぃ
宮っしぃ
7ヶ月前

映画マニアの主人公はアラサーOLで彼氏もいなく、ひたすら映画を見てブログをつける生活をしている 友達同士で映画みたり、アニメを勧められてみたらハマり、趣味趣向に偏りまくった映画ラインナップや話しは個人的にはかなり楽しめました 自分も映画好きでかなり雑食偏りで、自分の面白いと思った物が面白いタイプなので、結構共感できる部分も... 「観たい映画が多すぎて観たい映画がない」これがマジで激しく同意です 好みは分かれますが、個人的には楽しめた良コメディです

変な家

斬新なミステリー

変な家
宮っしぃ
宮っしぃ
7ヶ月前

主人公がとある事情で家の購入を相談され、間取りがおかしいことに気づき、その間取りからどんどんと謎が生まれていくホラーミステリー これめちゃくちゃ面白いですね! ネタバレになるので詳しくは言えないが、かなりハマりました たまたま映画の広告見て、漫画があったら気になって読んでみて、続きが気になりすぎて原作小説読みました ど小説・マンガどちらも面白いですよ 原作もサクサク読めるのでオススメです

ただ大きな猫になりたい

恋愛できない猫好きふたりと保護猫2匹の新生活 #1巻応援

ただ大きな猫になりたい
兎来栄寿
兎来栄寿
2ヶ月前

恋愛関係でない男女の描き方と、愛を持って描かれる猫にまつわる諸々がとても良いなと感じさせてくれる作品です。 男性からの恋愛や性愛に応えられないという悩みを持ち、両親が残してくれた一軒家に女友達のみおと二人暮らししていたものの、そのみおも3年で彼氏ができて出ていき独りになってしまった公務員の黒木里香。 彼女が保護猫をお迎えしようとするもの、譲渡会で単身者で一緒に世話できる家族も近くにおらず、自分の仕事が大変なときや体調を崩したときに責任が持てないようでは厳しいと断られてしまうところから始まる物語です。 猫が好きだからこそ、ペットショップで買うのは嫌で不幸な子をひとりでも減らしたいという里香の気持ち、同じように保護犬を迎えた身としてとても好感が持てます。しかし、ボランティアの言うことも至極もっとも。命に対して責任を負うということはそれだけ重いものですから。しかし、その後に譲渡会で出会った男性と共に助けた猫を育てていくこととなります。 恋愛関係ではなく一緒に暮らし始める男女の関係を描いた作品としても秀逸です。 互いに異性として恋慕することはできない。でも、日常の些細なことを共にして共感したり、「おかえり」「ただいま」と言える相手がいると安心できるという気持ちは確かに存在する。何より、互いのライフスタイルによって猫のサポートを補い合える。 そうした利害の一致から始まる共同生活の様子もいいです。理想的な部分だけでなく、赤の他人と一つ屋根の下で暮らすことの大変さもしっかり描かれます。それでも、猫たちの存在が潤滑油となり新生活が少しずつ回っていく様子を見ていると、世の中にはこういう形があっても良いと思わせてくれます。 私自身、結婚はするまで微塵も考えていませんでしたが、最近骨折した際にはとても助けられて独り身のままだったら相当大変だっただろうなと思いました。保護犬を迎える際も夫婦であるからと安心された部分もありました。何だかんだで共同生活は助かる部分が多いというのは身に沁みます。 また、猫の育て方や猫との暮らし、保護猫への解像度の高さも本作の美点です。原作者の筒井テツさんは実際にボランティア活動をしているそうで、幕間では保護猫をお迎えしたいと思っている担当編集のFさんとの実録保護猫マンガも描かれます。 作中で保護される要介くんと要美ちゃんはそれぞれの個性と共にとてもかわいく描かれ、このまま何事もなく元気で成長してほしいと願うばかりです。

MADK

自由度の高い作品が出てくるからBL漫画は辞めれない

MADK
生卵
生卵
7ヶ月前

多分昔で言うところのガロ(僕は1997年生まれなのであまり詳しくない) のように規制が緩いような場所でしか出てこない作品があると思っていて 現代においてBLは少年誌とか青年誌とかと比べてかなり表現の幅に自由があるように感じる。 この漫画はBL漫画である必要は特にないんだけどもBLという自由に描ける土壌のある世界だからこそ世に出た漫画の1つだと思う。 だから僕はBLを読むのをやめれない。 物語としては生きたまま生物の肉を食べてみたい欲求のある男子高校生が人を殺してしまうかもしれないという恐怖から悪魔を呼び出し その悪魔の肉を食べ、その代償に悪魔として魔界に転生することになってしまうという物語だ。 この漫画には人体改造 獣人 リョナ カニバリズム などかなり禁忌的な要素がてんこ盛りで読む人を選ぶ作品ではあるが本質としては 愛ゆえにその人を傷つけたい その人の心に残り続けたい認められたいといった執着とかそういった感情の揺れ動きを描いている。 特に下級の悪魔は上級悪魔の名前を呼ぶと 魂が砕けて消滅してしまうという設定がこの漫画の舞台装置として上手く機能していて この設定があるからこそ活きるシーンが多い。BLにおけるオメガバースとかドムサムとかに匹敵するような発明になるんじゃね?とさえ思う マジで描写の凄さに面食らってしまうかもしれないけど これは凄い漫画です。 刺激の強い漫画が読みたい人はぜひ読んで

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