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脳や皮膚や内臓を少しずつ機械に入れ替えっていって、どこまで人間でいられるのか。知性もあるし意識もあるし気づかれないように振る舞えたとして、人間として生きて人間として生かしてもらえるのか。
こういう世界がSFじゃなくて現実感を纏って迫ってきたからこそ、夢物語じゃなく痛みを持った物語が生まれたのかなあなんて考えてみる。
AIにお仕事やらせちゃおう、宿題やらせちゃおう、空いた時間で人間は楽したりもっといいもの作ったりしよう
そもそもの原動力は人間がよりよく生きるためのものだったのに、実際はAIの進化に怯えていたりする。
AIとの共存とか言っても、人間同士がうまく共存できずに異分子を排除するんだから難しい。
心折れたり傷ついたり下に見たりせず、人間を学ぼうとするAIは健気だなあなんて思ってしまった。
相手が何者だろうと尊重する人間でありたいし、そういう世界であってほしいと思った。
交通事故により、脳と体の一部が機械になってしまった主人公。機械と肉体との接合部から、少しずつ腐食が進んでいく。いずれ全てが機械となってしまう。極限の状況で、主人公が取った選択とは――?