不思議な世界観満載。
夢の世界なのか?
現実世界のその先なのか?
過去にタイムスリップしたのか?
はたまた、仮想空間なのか?
作者の気になるものを突き詰めるとこういう作品になるのだろうと理解することにする。
魚と巨大なものが好きな方は、読んでみてください。

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足摺り水族館

言葉で説明しづらい、不思議な読後感に浸れる

足摺り水族館 panpanya
鳥人間
鳥人間

panpanya先生の作品は、不定期だけど繰り返しパラパラと読み直したくなる、アナログで手元に置いておきたいマンガのひとつ。 その商業第1作『足摺り水族館』。 個人作品を再構成しつつ、未収録作品を追加されたもの。この雑多な感じが魅力だなーと思う。panpanya先生といえば現実と非現実をフワフワと漂いながら行ったり来たりするような、不思議な世界観が魅力。 表題作「足摺り水族館」は作中で3編に分かれて描かれている。古めかしい栞に誘われて不可思議な空間へ向かう。中編は写真と文章で日記みたいな感じ。後編はなんだかもう集大成といった雰囲気。 他にも様々なテイストの作品があって面白い。 お母さんからのメモに全く読めない謎の言語で書かれた品物が一つあり、それをなんとかして買いに行こうとする「完全商店街」。木炭絵?っぽい画風の「イノセントタワー」(2つ目の京都タワーに向かうお話)。不可思議な空間を少年が歩いていく描写で台詞が一切ない「無題」。喋るし動く自動販売機のお話「マシン時代の動物たち」などなど多種多様。 これ以降の作品も、もちろん素晴らしいけれど、本作はとくに各作品個性が際立っている気がする。まさに混沌。中には合わない作品もあるかもしれないが、「読んでよかったなー」と思うエピソードがきっとみつかる、はず。 そして「無題」がさっぱりわからないので誰か教えてほしい……(笑)

あしすりすいぞくかん
足摺り水族館
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商店街のあゆみ

商店街のあゆみ

「楽園」からの9冊目のpanpanya作品集。表題作はじめ「家の家」「幕間」「うるう町」「正しいおにぎりの開け方」「ビルディング」「ここはどこでしょうの旅」6~10など生活空間の細部までが愛おしくなる16篇。日記も併収。

模型の町

模型の町

「楽園」からの8冊目のpanpanya作品集。表題作含めた「模型の町」シリーズ四部作はじめ「ここはどこでしょうの旅」1~5「登校の達人」「ブロック塀の境地」「夜ぼらけ」など読み手を事象の彼方へ誘う16篇。日記も併収。

魚社会

魚社会

「楽園」からの7冊目のpanpanya作品集。表題作はじめ「カステラ風蒸しケーキ物語」続編全5本計40p、「外れる季節」「標」「鯛焼き遍歴」「おみやげの心得」等、著者ならではの世界が展開する20篇。日記も併収。

枕魚

枕魚

真っ直ぐ歩いている筈が、ふとしたはずみで迷い込む森羅万象の断層。どこかで見た、どこにもない風景。すぐそこにある、永遠に来ないその時。panpanyaの世界にようこそ。日記も併収。

動物たち

動物たち

あてどない生き様。寄る辺ない生き物。それでも「彼ら」はそこに居る。生き続けてゆく───。panpanya待望の最新刊。日記はもちろんカラーページもたっぷり収録。あなたの目に映るままの森羅万象をご堪能ください。

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