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ソフトバンクの孫さんが「ChatGPTを使ってない人は人生を悔い改めた方がいい」と発言して物議を醸していますが、AI分野が非常に盛り上がっている昨今。
『並木橋通りアオバ自転車店』の宮尾岳さんが描く、AIを駆使したアンドロイドをテーマにしたオムニバス作品です。
近未来の日本を舞台に、「貸人サービス」というアンドロイドを好きな容姿や人格に設定して一定期間レンタルできるサービスに関わる人々を描いていきます。
第1話の1コマ目が
″だから父さん! 免許返納してくれよ!
もう80歳なんだぞ!″
というセリフから始まる辺りは現代的ですね。
家族の代わりとして利用する人もいれば、彼氏が欲しい女性や二次元の推しキャラに似せる少年など、目的やニーズは多種多様。
ヒューマンドラマの名手が描くAIと人間の交流ということで、素朴な温かさが感じられる話が多いです。派手な面白さや非常に斬新な発想や設定があるわけではないですが、それがいい。
個人的には、現在AIと人力を合わせて生み出すサービスに関わっており日々人間にできてAIにできないことやそれをどうシステムに落とし込めるかなどを考えているのですが、そのひとつの例となるお話もあってこのタイミングで読めたことに意義を感じました。ガンプラ的なものを大好きすぎる男性の話なども好きです。
「アンドロイドがいる未来に最も柔軟に付き合えるのは、アトム以来何十年もアンドロイドを見つめてきた日本人ではないでしょうか」
という宮尾さんのあとがきにも首肯します。これくらい精巧なアンドロイドが現実世界で活躍するのはいつくらいになるでしょうね。
人型AIロボットの技術が確立された近未来の日本。彼らは身近な存在となり、借りることができる時代になっていた。「貸人サービス」と呼ばれるそのサービスは希望する家族、恋人、家政婦などを期間限定で提供してくれるシステム。彼らと生活することにより、人々の生活はどう変わっていくのか…オムニバス形式で描くヒューマンストーリー!
人型AIロボットの技術が確立された近未来の日本。彼らは身近な存在となり、借りることができる時代になっていた。「貸人サービス」と呼ばれるそのサービスは希望する家族、恋人、家政婦などを期間限定で提供してくれるシステム。彼らと生活することにより、人々の生活はどう変わっていくのか…オムニバス形式で描くヒューマンストーリー!