サスペンス?ミステリ?絵画の秘密
いったいいつの時代の話かわからなくなる、耽美的な絵柄。 でも宵子さんがいる雰囲気には、この絵柄が合っていると思う。 偶然、自称怨霊の宵子と出会った大学生の華。 未練を果たせば成仏できるかもとのことで、手渡された煤けた絵画のキャンバス。 怨霊とは思えないほど、素敵なお姉さんの宵子さんに、こちらも目を惹かれてしまう。 素敵なお姉さんだけどやはり怨霊のせいか、さらっと、呪いにかかったから死ぬだの、内側から恨みや憎悪が吹き出してくるだの、怖いことを言ってきてくれる。 そこがまた魅力的に思えてしまうんだけれども。 少しずつ明らかになっていく、宵子さんに起きたこともまた興味深い。 焼夷弾ということは、彼女は戦中を生きた人でいいんだろうか。 怨霊でもおしゃれな宵子さん。 宵子さんを失うのが怖い華。 これから、どういう展開になるんだろう。
とにかく絵が美麗…!冒頭は現代が舞台なんですが、すでにレトロな雰囲気が漂っています。
コマを飾るアール・ヌーヴォーな模様や花がが出てくるところもCCさくら育ちとしてはときめかざるを得ません。素敵です!
なんて素敵な絵なんだろうと思って過去作を見てみたら『美しい体』の作者様でした。なるほど〜…!!