藤末さくら先生の新作
普通にリア充な主人公が、サイコパスな年下美少年のいとこに絡め取られていくサスペンス。この作品が普通の少女漫画で連載されていたなら、ヒーローの狂気に気づかないまま『同居した年下美少年に溺愛されて困ってます』的なラブコメになる気がする。
10歳の佐々木将真は、両親の死をきっかけに都丸家に引き取られ、従姉妹である高校生のこころと同居生活を始める。それから7年。目を引くような美少年に育った将真だが、こころとの生活を守るためにできるだけ波風を立てないように暮らしていた。しかし、周りは彼を放っておかず、その悪意ある関心は、彼の心の中にも暗い想いを育ててしまう…。
読んでで暗くて怖いなって気持ちになってしまったのが正直な気持ちです。
都丸家の皆が闇を抱えている。お母さんもこころも将真も、優も。
どこかで弱音を吐ける場所が人がいれば何か変わっていたのかな。でも問題はそこじゃない気もするし、、考えちゃいましたね。
人間の心の黒くてダークな部分が、美しい絵もあってかゾッとさが増した気がした。