9話にて、鞠子は中学時代に通学先の学校の同級生から陰湿ないじめを受けていた(しかも担任の先生と母・則子の事なかれ主義な態度に傷ついていた)事実が明かされています
SNSによるネットいじめだから、せめて鞠子に通報することを勧めていれば彼女がパパ活にのめり込むことはなかったのでは…
鞠子を「晒し物」にするためにネットいじめを実行した中学時代の同級生の存在が気になってしまう…

何故に則子の子供達は深刻な問題を抱えた人間(社会不適合者)になり下がってしまったのか?にコメントする
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失敗家族

共通の敵によって結束する人類の本質 #1巻応援

失敗家族 小宮みほ子
兎来栄寿
兎来栄寿

6年間引きこもっている上に月に20万以上の請求を負わせる息子。 高校を中退しそうになっているパパ活をしている娘。 そんな子供たちを放棄して不倫に専心する夫。 よそからは「子供が2人いて順風満帆の家庭を営んでいる主婦」と思われていながらも、内情は完全に破綻した「失敗家族」となっていて、半ば諦念しており限界に近づいていた妻が主人公の作品です。 ある日、夫が連れ帰ってきた上司の傍若無人な振る舞いに遂にブチ切れてしまい発作的に殴ったら死んでしまって、それまでバラバラだった家族が「殺人を隠蔽する」という目的で結束していくクライムサスペンスです。 普段、いがみ合っていたり無関心同士であったりしても、そこに共通の外敵となる存在が現れると結束して対処に向かうのは非常に人間的だなと思いました。 『マイホームヒーロー』はまだ明確に自分の家族が下手すると殺されるかもしれない危機が迫っていましたし相手はプロの手合いでしたが、本作は日常の延長線上にある言ってしまえば「嫌な言動をされただけ」で一般人を殺してしまっているところが差異化されているところです。 推理小説に造詣が深いでもなく、特殊な環境で鍛えられた経験もないごくありふれた家族が、自らが犯した犯罪をどう露見させずにやり過ごしていけるのか。 それまでバラバラだった家族が殺人を機に結束する部分もあれば、それを機に決定的に壊れてしまうものもあり、そこの収集もどうなっていくのか気になります。

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