圭佑と航士だからこその関係性。
圭佑、色んな感情(きっと特に怒りの感情かな。相手にも自分にも)良くぞ堪えたなあ。 どれだけ一生懸命頑張っても人を信じても、頑張りが報われない時も人を信用できなくなる時もあって、後悔のない人生はほぼ無いと思うけど、この物語の圭佑の立場で考えてみると、後悔してもしきれない悔しさでいっぱいで、どうにもならない気持ちを抱えてて。。 でも、そんななかで、愛する人と自分との子供で臓器提供者に会いたいと突然現れた航士くんの存在は、紆余曲折あるんだけれど圭佑に生きること、希望、未来を見せてくれたのかなぁと思う。 航士くんが健気で真っ直ぐで涙を誘うんだなぁ。
自堕落な生活を送る男性・神田圭祐の前に現れた、上崎航士と名乗る10歳の少年。
彼は自身のことを、圭祐とかつての恋人であった千津子という女性との間に生まれた子供だといいます。
そんな航士は圭祐に“1年前に千津子が事故死した”という事実と、
死後に千津子の臓器を移植した“レシピエント”という人たちに会いにゆく予定であることを告げます。
この作品はそんな航士に同行することになった圭祐が、
千津子の臓器を受け取ったレシピエントに会うことで千津子の面影を辿りながら、
圭祐と千津子、千津子と航士という“幸せになることができなかった”2つの関係に隠された秘密を紐解いてゆく、これまでにないヒューマンドラマです。
1巻まで読了