あらすじ最愛の人が遺したのは、臓器と自分の子どもでした。最愛の恋人・千津子と別れ、色褪せた日々を送る圭祐はある日、彼女と自分の子供だと言う少年・航士に出会う。驚きつつも喜ぶ圭祐だが、彼女の死を告げられた。失意の圭祐に航士は「母の臓器提供(ドナー)相手に会いたい」と協力を頼むが……。父と子になりきれない未満家族が、最愛のカケラを訪ねる、ひと夏のセルフポートレイト第1巻。
圭佑、色んな感情(きっと特に怒りの感情かな。相手にも自分にも)良くぞ堪えたなあ。 どれだけ一生懸命頑張っても人を信じても、頑張りが報われない時も人を信用できなくなる時もあって、後悔のない人生はほぼ無いと思うけど、この物語の圭佑の立場で考えてみると、後悔してもしきれない悔しさでいっぱいで、どうにもならない気持ちを抱えてて。。 でも、そんななかで、愛する人と自分との子供で臓器提供者に会いたいと突然現れた航士くんの存在は、紆余曲折あるんだけれど圭佑に生きること、希望、未来を見せてくれたのかなぁと思う。 航士くんが健気で真っ直ぐで涙を誘うんだなぁ。