そうか、人間社会は難しいんだな…
空気を読む・察する・同調・遠慮・配慮・強制力、などなど人の群れの中では色々と気を使うことが当たり前のようにあるけど、思ったことや感じたことをすべてド直球にしか捉えられなかったらいかに大変か・・・ 綿谷さんはとても大変。素直が過ぎるとただのヤバい子なのである。 そのため周りも大変なのだが、そこがまた本作の見どころだと思う。 綿谷さんはある意味恵まれている。 ある意味、だけど。
「いぶり暮らし」の大島千春最新作!! 友だちってなんだろう…? 分かりあうってどういうこと…? 真に受け過ぎる女の子、綿谷硝子。額面通りに言葉を受け取り、思ったことを口にしてしまう彼女のまっすぐな言葉は少しずつ、周りの気持ちを変えていく――。彼女を取り巻く、クラスメイトそれぞれの視点で描く、甘くて苦しい、17歳の1年間。彼女と、言葉と想いのお話。
言葉選びを考えさせられる内容でドキッとします。本音と建て前を考えながらコミュニケーションをとるのは改めて大変。シャーペンの芯「ちょっと、もらえない?」「ちょっとって具体的にどのくらい?」のくだりは「?」になってしまう人が多数な気がする。気持ちを言葉で表現するのはいくつになっても難しいなーと思ってしまいます。