アイドルの世界の闇、そして光
フィーヤンにて最終話まで読了。アイドルの世界の闇を描ききった感。敵キャラがあまりにも雑魚かったことはさておき、主人公の恋愛、または成長という意味では爽やかで読後感のよいラストだった。タイトルがダブルミーニングになっていること、それを最後の一コマに匂わせるという手法も秀逸。気持ちの良いざまぁ展開もあり、ドラマ化されてもおかしくなさそう。
人気絶頂から忽然と消えたアイドル。彼女を追い詰めたのは芸能界の闇―― を、なぜ俺が書く? 「あなたじゃなきゃダメ」ゴーストライターとして暗躍中の売れない小説家・佐倉洋介(さくらようすけ)に、消えたアイドル「真咲遥(まさきはるか)」の手記の代筆(ゴースト)依頼が舞い込んだ。真咲本人の指名と聞き、「なぜ俺なんかに」と腰が引ける佐倉だが、奔放な彼女に振り回されるうちに、ふたりの距離は縮まっていく。しかし、取材が始まり、真咲の口から語られる「消えた理由」は芸能界の闇そのもので――!?
ゴーストライターを仕事の一つにしている、売れない小説家の主人公。
これまでに売れた作品は、絶大なる人気を誇ったにも関わらず、突如消えてしまったアイドルをモチーフに描いた処女作のみ。
ある日、その消えたアイドルが、自身の手記をゴーストライティングしてほしいと言ってきた。
主人公を前に、彼女の口から語られる想像を絶する消えた理由――。
「君はゴースト」は、最近読んだ漫画「往生際の意味を知れ!」に似ているなと、読み直していて思った。
あちらは元カノでこちらは消えたアイドルだとか、あちらは未来を記録しようとしてきて、こちらは過去を記録しようとしているとか、あれこれ設定は異なるのだけど。
2巻完結の短めの漫画となっており、2巻の後半からが見せ場(だと思う)。
そのため、1巻で読むのをやめず、ぜひ2巻まで手を伸ばしてみてほしい。
最終話まで読めば、読後は気持ちがスッキリとすること間違いなし。
もやっとするとしたら、それはきっと芸能界の闇と社会の闇のせい。一般人は無力だから仕方ない。