はじくだけじゃない
第一話目から、スキルを身につけてるのにスキルがないので冒険者ランクが低いとはどういうことだ?と混乱する。 「有用な」スキルが必要で、主人公は「有用な」スキルを身につけていないからだと、何度か読んで理解した。 パリィも筋力強化も忍び足もローヒールも、役立つスキルだと思うのに、なぜ「有用」でない枠? 攻撃するスキルじゃないから? でもパリィで攻撃しているような。 と思っていたら、努力の人による能力強化半端ない展開。 木剣を視線だけでパリィするなんて、もう意味がわからない。 タイトルで世界最強と言ってるだけある。強い。 それから、主人公の考えと同じようなノリで読んだら、「みんな。せかせかしてるなあ。それは牛とカエルだよ」とシリアスな戦闘シーンがほのぼのできる。 努力すれば強くなる、筋肉は裏切らない。 そんな漫画。
パリイ=受け流す、はじく、という意味ですね。
この物語の主人公は、冒険者には必須と言われる有用なスキルを身につけることができず、それでも冒険者になる夢は諦められず、日々パリイの鍛錬だけをやり続けて尋常じゃなく強くなっていた、という話です。
主人公自身は多くを語らず「スキルを覚えられてない自分なんかまだまだ…」という考えなので、自分が対処したことで何かが起きたとしても運がよかったとか、相手が慈悲深かったとか手を抜いてくれてたんだ、とかそっち方向にしか考えが至らず、一方で周囲の人たちは少しずつこいつの化け物具合に気づいていきます。
ずっと多くを語らず、察せないタイプなのに察してると勘違いし続けてるせいで、すれ違い続けるコントみたいな状況になっていて、それでも事態が急速に悪化していくので現場で対処して活躍し続けて本来の実力を発揮しまくるというシーンがとにかく爽快です。
いま2巻まで出ててその続きの13話までサイトで見ましたが、もうそこまでやっちゃっていいの?というスピード感で捲ってきてて最高にテンション上がりました!
これからも楽しみ過ぎます!