「さえない毎日」を生きる喜びがある
フランスではブログで連載するスタイルのマンガが一定の人気を博していて、著者のペネロープ・バジューは本作の前にそうしたブログ連載のマンガでヒットを飛ばしています。『ジョゼフィーヌ』もブログのようになんでもない生活の一場面を切り抜いたような作品です。各話は基本的に1ページで完結するので、読み味としてはコボちゃんとかに近いかもしれませんね。 主人公のアラサーOLジョゼフィーヌの暮らしにはわかりやすい幸せも人生大逆転も起きるものではないですが、ポップな色合いと軽妙なキャラクターのやり取りを見ているとなんだか元気が湧いてきます。 自分が一番いいな、と思うのは愚痴を言って励まし合う友だちが沢山いること。出会いがないことに文句ばかりのジョゼフィーヌですが、いい人たちに恵まれてるじゃん!と思いました。 飼い猫の名前がブラッド・ピットなのも好きです。