十六夜とジェンドとカイとツァルが旅するファンタジー。
4コマだったり、ストーリーだったり、話に合わせて各話の構成は異なっているが、連載誌のギャグ王に合わせ、基本的にはミニキャラによるギャグ展開となっている。
たまにシリアスな感動ストーリーもある。

冒険といえばドラクエ、悪いやつを勇者が倒すものと思っていた私にとって、作者が描くドラクエ4コママンガあとがきやこの幻想大陸の疑問「悪いやつは本当に悪いのか」は衝撃的だった。
個性豊かなキャラクターたちの漫才と合わさって、のめり込んだのを覚えている。
お金がない当時にも関わらず、豪華声優陣によるドラマCDや作者のファンブックもがんばって購入したほどだ。

思い出補正やら当時のドはまりぶりやらなんやらで、私のこの作品に対する評価がめちゃくちゃ高いが、他の方にとって☆5評価の作品かはわからない。

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ヤンキー君と白杖ガール

目からの情報過多な世の中

ヤンキー君と白杖ガール
ゆゆゆ
ゆゆゆ

登場するヤンキーは顔の傷がなくて、服の趣味が良ければ、ものすごく人が良くて純愛している好青年。 弱視の女の子に「ポエマー」と言われるほど、大好きなユキコさんの前では好青年。 一線を越えると黒豹に戻るようだけど、ユキコさん第一なので基本は好青年。 コミュニケーションお化けのようなユキコさんも、見えないからそう変わらざるを得なかったとあって、相当な苦労の上であの人となりができていて、結果が一話冒頭の白杖ケツアタックなんだなぁと思った。 コメディになる部分は、NHKの番組バリバラでみた、障害者コントを思い出させた。 障害は触れるのを避けるべきことでもなく、彼女たちには当たり前なことで、その中でのからかいや日常の楽しみ、苦労が興味深く描かれている。 もちろんコメディ要素だけでなく、しれっとヤングケアラーとなっているきょうだい児の話や、人は年を取ればいずれ見えなくなることが描かれていて、でも重たい話のはずがドロドロしておらず、あっという間に読み終えてしまった。 視力がオレサマはなるほどなと思ってしまった。 かき氷シロップはオレサマを感じさせてくれる食べ物。食品に絞ると、嗅覚が2番手のオレサマ。 ちなみに登場キャラクターのなかでは、高校生男子らしくムラムラ大好きな青野くんがとても好きだ。

ワタシってサバサバしてるから

広告で見たことがあるやつだ

ワタシってサバサバしてるから
ゆゆゆ
ゆゆゆ

主人公が「私ってサバサバしてるから〜」っていうタイプの人間でした。 「みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?」で知ったのですが、主人公を「うわー何こいつ」って言いたくなるキャラクター(悪役)にして、当人が落ちていくさまを眺めるジャンルっていうのがあるんですね。 身近にいたら、さりげなくフェードアウトしたくなるタイプの性格ですが、「女の敵は女」というあたりはリアルです。 そして、男の中で生きようとしているわけでなく、同性と仲良くするわけでなく、人がいっぱいいるところに飛び込んでいるのに、孤高です。 読んでいて、どうしてそういう考えに?と思ってしまい、主人公なのについていけません。 本編を悪役サイドで見ている気持ちです。 とはいえ、ライバル視されている本田さんが主人公だと、「私ってメンタル強めだから〜」と、メンタルの強さを過剰に見せつけてくるキャラクターに改変されてしまいそうで、そんな本田さんは見たくないなと思ってしまいます。 よくよく考えれば、周囲がこれほどひいた反応を取っていてもへこたれず、ゴーイングマイウェイでいられる主人公の網浜奈美は非常にメンタルが強いです。 ビジュアルが本田さんと主人公が入れ替わっていたら、どんな感想になっていたんでしょう。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

殴るためのお肉

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
ゆゆゆ
ゆゆゆ

このタイトルで、この絵柄で、いわば北斗の拳。 いや、くにおくんかもしれません。 陰湿なイジメが繰り広げられる恋愛モノかと思えば、メリケンサックが出てくるタイプの恋愛モノでした。 メリケンサックと恋愛モノって、同時に存在しうるんですね。 「パワー・アントワネット」と違い、ムキムキでもなく、筋肉でもなく。 公爵令嬢として腐った世の中を正すため、いや殴りたいから主人公は暴力をふるいます。 ストッパーが無くなった彼女は強いです。 ターゲットの名前がいつの間にか「肉」呼ばわりになっていて、こうやって人でないから殴ってよしと正当化するのかなとチラと思えば、その肉がことごとく、言い訳できないレベルの悪役たちで、世直しのためには、殴っとこうかという気持ちを読者に湧き立てさせます。 そして、時の女神の力を借りて、倍速やらなんやらブーストさせて、「ボンボコボンボコ」殴って蹴って。 暴力シーン(連続)もこのきれいな絵柄のママ繰り広げられ、「創竜伝」の龍堂兄弟のようなめちゃくちゃな振る舞いも、このきれいな絵柄のママ繰り広げられます。 とりあえず公爵令嬢なので、一線は越えていないそうです。不殺です。 すべて峰打ちなので大丈夫らしいです。さすがです。 暴力で解決はよくないけれど、早いんだということはよくわかります。

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幻想大陸

幻想大陸

邪心竜が復活し荒廃した幻想大陸オッツ・キイム。迷子の少年・十六夜、ダークエルフ・ジェンド、聖騎士・カイの三人はそれぞれの目的のため今日も旅をしている。そんなキャラが生み出す話は、笑いありシリアスあり涙ありの優しさに満ちた王道ファンタジー!ファンタジーが好きな方、ほのぼのしたい方にはおすすめの内容です。

レヴァリアース

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かつて邪神竜ディアボロスに支配されようとしていたオッツ・キイム全土は、ザードという少年によって救われた。しかし十年後、復活したディアボロスの手により勇者ザードは殺されてしまう。そして兄・ザードの仇を討つべく、ウリックは旅にでた。王子と名乗る少年シオンと妖精レムとともに、兄が歩んだ道こそが、ディアボロスのもとにつく道だと信じて――夜麻みゆきが織り成す冒険紀譚レヴァリアース第一巻!

刻の大地

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邪神竜ディアボロスの手により荒廃した世界、オッツキイム。それを救ったのは幼い少年だった。 しかしそのディアボロスは時を経て復活してしまう。少年は再び旅に出るが…彼が還ることはなかった。再び脅威にさらされた世界で、三人は出会う。心優しい迷子の少年、十六夜。記憶喪失のダークエルフ、ジェンド。そして謎の騎士、カイ。 彼らはそれぞれの目的のため、共にディアボロスを探して旅に出る。 レヴァリアース(http://urx.nu/cQUI)、幻想大陸(http://urx.nu/cQUS)の夜麻みゆきがおくる、刻の大地がついに電子書籍化! 初版1997年3月22日のガンガンコミックスです。愛蔵版は違うものになりますのでご注意ください。

刻の大地

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「レヴァリアース」から3年後の世界。ザードの親友であるカイは、ザードの語る「人間と魔物の共存」の可能性を確かめる為の旅をしていた。旅の途中で出会った十六夜やジェンドという仲間と共に、彼が旅の果てに見出すものは……

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