すごく良かった!「おひとりさま」で生きていきたい主人公に、「結婚=女の幸せ」と言われて育ち若くして死んだ幽霊が取り憑くという発想が天才。
おひとりさまライフをエンジョイしている28歳の女性・美月の前に、ある日、先祖に怨みがあって代々取り憑いて来たという霊のトヨコが現れる。
美月が結婚も出産もする気が全くないため、家系が断絶し晴れてトヨコは成仏できてめでたしめでたし…と思いきや、見守りすぎた結果もはや逆に「幸せになってほしい」らしく、美月は結婚を急かされることに。
困った美月は、同じく生涯独身を貫きたい友人でオカルトマニアの男性・竹谷に除霊を頼むが…。
美月が「私の幸せを見せてあげる」といってトヨコを雪山に連れて行く展開は痺れました!
3人の中では「おひとりさま派(竹谷と美月)vs結婚派(トヨコ)」で的にはおひとりさま派が優勢なパワーバランスや、トヨコが安易に竹谷と美月をくっつけようとする「結婚推進派あるある」が上手いなぁと思いました。
そして、トヨコ自体は古い時代に生まれた女性ですが、そんな彼女が持つ「結婚=女の幸せ」という価値観のことを美月は決して「古い」と呼ぶことはなく、「そういう価値観があるのはわかる」と認めているところがいいなぁと思いました。
WEBで公開されたらTwitterでメチャクチャ伸びそうなポテンシャルを感じました。沢山の人に読まれてほしいです!
おひとりさまライフを満喫する美月の元に突然現れたのは一筋縄ではいかない・・・アレ!?(flowers2023年2月号)