何か大きなきっかけがあったわけでもないのに、離れてしまった友達がいる。恋愛なら自然消滅なんて既存の言葉に当てはめられるけど、友達と他人の境目ってよくわからない。
やり直せたら、傷つけないのに。大切に丁寧に間違えないようにするのに。
そういう甘くてほろ苦い高校時代の思い出を描いた作品。

とある出来事がきっかけで仲良くなった要とはるか。
進路や家族の悩みを話したり、学校の裏の川をお散歩したり、何気ないことが幸せだった。
やがてはるかはお洒落や恋愛に夢中になって、クールな要との間に少しずつ隔たりができていく。
一瞬だけ心がつながったけれど、結局それっきりになってしまった。

はるかは子どもだったし、要は言葉が足りなかった。ただそれだけのこと。
過ぎ去ってしまえば見えてくるものもあるけれど、取り戻すことはできない。
戻れない日々を懐かしむような、素敵な作品だった。

読みたい
1巻を試し読み
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
45歳の線香花火

45歳の線香花火

45歳の私たち。18歳の時、砕けてしまった友情が、3人の心を惑わせる――。 地方のとある町に住む専業主婦・一ノ瀬華子は45歳。日々の不満はあるものの、そこそこ幸せと思える生活を送っていたが、ある日、専門学校時代の同級生 ・水月うららが、小説家としてテレビに出ているのを見る。27年前、もう一人の同級生・平泉花音も含めた3人で行動していたこと、「何かになりたい」と漠然と考えていたこと、それをうららに否定され、ケンカ別れしてしまったこと……過去と現在を思い比べるうちに、嫉妬に駆られてしまった華子の取った行動とは? 18歳の時に砕けてしまった友情が、45歳になった3人の心を惑わせる――。 『マスタード・チョコレート』『ノストラダムス・ラブ』『ミーコ』『友だちはいるけれど』の冬川智子が描く、ヒューマンドラマの新境地、開幕!

いいお湯でした。

いいお湯でした。

とある町で常連客に支えられながら存在する、少し時代遅れの銭湯「まるきん温泉」に住み込みで働いている看板娘《いづみ》は、今日も明るく開店準備に大忙し。退職金で自宅に檜風呂を作ることを夢見る定年直前の郵便屋さん、銭湯で歌うことが生きがいの女性、いつも喧嘩ばかりしている飲み屋を経営する夫婦。そんな常連客でにぎわう様子を番台から眺めているうちに、ふと以前の自分の姿を回想する……。服飾メーカーに勤務していた1年ほど前、ふとしたきっかけから近所の銭湯へ行かなければならないことに。最初は、その場限りの銭湯通いのはずだったが、大きな壁画、湯気の香り、賑やかな人々が集う<癒しの空間>と出会い、次第に銭湯の魅力に惹きこまれていく……。電子限定おまけ付き!!

友だちはいるけれど

友だちはいるけれど

「友だちはいるけれど…」 三人の大人の女性がそれぞれ自分の過去・現在を見つめながら、 友だち・親友への想いをたどる。 それは誰もが持つ心のささくれのように、彼女たちを悩ませては時に成長させる。 そして彼女たちの出した答えとは…。

試し読み
27歳のニューガン・ダイアリー ~ボクの美紀ちゃんが乳がんになった話~

27歳のニューガン・ダイアリー ~ボクの美紀ちゃんが乳がんになった話~

愛猫と一緒に名古屋の街で初めての一人暮らしを満喫中の、元SKE48のタレント・矢方美紀、27歳。。アイドルをやめ、今は声優の夢に向かって邁進中の彼女、実は2018年1月に「乳がん」の宣告を受けていた──。ある日突然「ニューガン」になった彼女が、手術で左胸を全摘し、治療を続けながら夢を追いかける日常を、事実をもとにフィクションを交えて“現在進行形”で描くダイアリーコミック!

ミーコ

ミーコ

家族のように。恋人のように。嬉しいときも、悲しいときも、いつでも俺の一番近くにいるのは、猫の「ミーコ」だった。『マスタード・チョコレート』『水曜日』等の意欲作を発表しつづける冬川智子の魅力に溢れた短編作品群を収録した、待望の初作品集。●収録作品『ミーコ』『Shift』『つめたいビスケット』『お父さんのヤマメ』(改題)『華子のこと』

水曜日

水曜日

オシャレで明るくて男子とも気軽に話せる女子高生… そんな夢は、高校デビュー失敗で脆くも崩れ去った! 地味女子街道をまっしぐら、自意識過剰とムダな性知識にさいなまれつつ、女子高生・鳩は今日もゆく! (←学校に)『マスタード・チョコレート』で第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞した気鋭の著者によるエッセイ風コミック、多くの声に応えて待望の復刊!

結婚してはみたものの。

結婚してはみたものの。

「結婚さえすれば幸せになれると思ってた」 平凡なアラサー女子・サトコ(33歳)の新婚生活を綴った、ちょっと切ない物語なんとなく大学を出て、なんとなく働いていたら、三十路を超えていた……。そんなサトコがひょんなことからカッコイイ彼氏をゲット! 結婚へ持ち込み、憧れの新婚生活が始まった。変わったばかりの名字に萌え、半日かけた手作りハンバーグで旦那の帰りをしとやかに待っている自分自身を思い描きはじめていた、のだが──。そこで待ち受けていたのは、微妙に理想とズレた新婚ライフ。新居は夫の希望でプチ田舎、慣れない家事に忙殺される日々、食事の感想もナシ、二人で話し合って決めたダブルベッド購入もドタキャン。ああ、夢にまで見た“結婚生活”は何処へ。なんだかイライラを通り越して、虚しさと悲しさが充満してきた……。「今どきアラサー女子の結婚生活 1年目」をリアルに、コミカルに、時にイジワルに描いたスリリングな新婚コミック。

彼氏が4年おりません。 ~29歳、もんもん女子ライフ~

彼氏が4年おりません。 ~29歳、もんもん女子ライフ~

29歳、彼氏なし、言い寄ってくる男なし、胸なし、貯金なし、資格なし、あるのはムダ毛だけ…。時にアホな妄想を繰り広げ、時にもんもんと悩むアラサー女子のプチ欲求不満な日々をユーモアたっぷりに描いたコミックエッセイ。こんな日常、男子には見せられない…!?□ かかとの角質は、彼氏ができた時に手入れすればいいやと思っている。□ 「嬲る」という文字を見ると、あれこれ想像してしまう。□ 合コン当日は、勝負下着をつける。□ 人の赤ちゃんを見ても猫ほど可愛いと思えない。どれか一つでも当てはまれば、あなたも立派なもんもん女子!

ノストラダムス・ラブ

ノストラダムス・ラブ

1999年7月。大学2年の夏休みを、村山桜は憂鬱な気持ちで過ごしていた。理由は「ノストラダムスの予言」。世界が終わると信じている桜に、アパートの隣人・森が突然交際を申し込んだ。面食らいつつも、まったく接点のなかったその隣人の申し出を受け入れた桜は…?シンプルな描線に情感をにじませる気鋭作家冬川智子、待望の新作登場!

戻れない日々を思うにコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。