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この甘さが、私にあの頃を振り返らせる。 田舎の高校。なんにもない風景。ささやかな友情。淡い恋心。そして、すれ違い――。 10年ぶりに振り返る、あの頃。夢とか希望とかよくわからなかった、あの頃。 平凡な女子高生だった、あの頃。私が大好きだった彼女は、今どうしているんだろう。 『マスタード・チョコレート』で第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞した気鋭の著者による、切なさあふれる青春物語。
この甘さが、私にあの頃を振り返らせる。 田舎の高校。なんにもない風景。ささやかな友情。淡い恋心。そして、すれ違い――。 10年ぶりに振り返る、あの頃。夢とか希望とかよくわからなかった、あの頃。 平凡な女子高生だった、あの頃。私が大好きだった彼女は、今どうしているんだろう。 『マスタード・チョコレート』で第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞した気鋭の著者による、切なさあふれる青春物語。
何か大きなきっかけがあったわけでもないのに、離れてしまった友達がいる。恋愛なら自然消滅なんて既存の言葉に当てはめられるけど、友達と他人の境目ってよくわからない。 やり直せたら、傷つけないのに。大切に丁寧に間違えないようにするのに。 そういう甘くてほろ苦い高校時代の思い出を描いた作品。 とある出来事がきっかけで仲良くなった要とはるか。 進路や家族の悩みを話したり、学校の裏の川をお散歩したり、何気ないことが幸せだった。 やがてはるかはお洒落や恋愛に夢中になって、クールな要との間に少しずつ隔たりができていく。 一瞬だけ心がつながったけれど、結局それっきりになってしまった。 はるかは子どもだったし、要は言葉が足りなかった。ただそれだけのこと。 過ぎ去ってしまえば見えてくるものもあるけれど、取り戻すことはできない。 戻れない日々を懐かしむような、素敵な作品だった。