情報量と絵のスタイルが魅力!
化けカラスがバイトして京都の美味しいごはんを食べる話。 フリーハンドで描いた味のある線と、トーン使いが好き。 なので、ご飯の描写は美味しそうというより「オシャレ」という感じが、他のグルメ漫画と一線を画している。 1巻16話で20件、2巻14話で17件のお店が紹介されており、素敵なお店が次から次へと出てくる贅沢さがいい。 2巻ではカラスの過去と家族に触れられており、正直ご飯よりこっちが気になる。
ところは京都、烏寺(からすでら)。昔喋るカラスがいたというこの寺に、これまたずいぶん長生きのカラスが一羽おりました。食に焦がれてこのカラス、とうとう人の世界まで降りてきてしまったのです。「はらへりあらたの京都めし」の著者、魚田南がおおくりする、新シリーズ第1巻! 京都めしに恋焦がれて、人間になった年齢不詳・京都在住のカラスが食べ歩く美味20軒! お品書きは全16話。うなぎのお茶漬け、親子丼、カレー、ナポリタン、サンドイッチに、さくら餅! まだあるお品は本編で。カラスにハトに、ちょい枯れ坊主まで、イケメンたちが食べ尽くすリアル京都めしを、どうぞご一緒に召し上がれ。巻末には、カラスたちの足跡がたどれる、「いとし京都めしざっくりMAP」を収録! そして電子版限定! あのキャラの書き下ろしイラストも!!
とても贅沢な漫画です。
味のある妖たちと人間のふれあいは読み応えがあり、それだけでもおもしろいのに、その上に、実在する(していた)京都の食べ物屋さんが紹介されているので、その気になれば巡ることが出来るなんて…!よだれが…。
私はあまり食にこだわりがないタイプだけど、こんなにも幸せそうに愉しんで食べる彼らを目にすると…もう行くしかないなと。
マップに登録したので少しずつ味わいたいです。
キャラ全員好きですが、特にたかひこさんとたぬきの絡みが描かれた49話、50話、56話はたまらんかったです。