名無し

『きょうはあしたの前日だから、だからこわくてしかたないー。』
粗筋に書いてあるこの一文がとても好きです

本作は『綿の国星』の作者大島弓子の初期短編集

主人公の三浦衣良は"ちょっと変わった"高校生
彼女の大切にしているものは周りから特殊に映り、その繊細さが両親を不安にさせます

そんな彼女を"大人"の道に乗せる為に
衣良の幼なじみさえ子(眼鏡女子)がある『すごい策』を提案します
…それがもう更に色々ぐっちゃぐちゃ!!!になります

衣良の大切にしているものは
私には凄く尊いような純粋なような感じがありました

むしろこんな心のまま大人になるって素敵なんじゃと思ってしまう
そんな魅力的な主人公
お話はとても淡々として居て
とんでもない展開も恐ろしい愛憎劇もどこか詩的に感じるのは
大島弓子ワールドの成せる技ですね

日常生活で
『ちょっと疲れたなぁ…この先どうなるんだろう…』
という日は必ずこの本を読み返します
そんな気分の方がいらっしゃったら、
是非この本を読んでみてほしいです

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ばななぶれっどのぷでぃんぐ
バナナブレッドのプディング
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ちびねこ絵本

ちびねこ絵本

絵本雑誌『おひさま』に連載された絵本形式の優しいお話。作者自身がセレクトした珠玉の70編のお話は、オールカラーでオール単行本未収録の文庫オリジナル版。名作『綿の国星』ファン必携の絵本。

大島弓子の描く"少女のメンタル"にコメントする
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