死亡フラグを叩き折るゴリ先
漫画だけでなく、ホラー映画とかサスペンスものによくある死亡フラグ。 「こんな奴らと一緒にいられるか!俺は部屋に戻るぞ」 みたいな感じで、 「あ、こいつ死ぬな」 と思う瞬間多々あると思うのですが、本作は、そんな死亡フラグを出していながら、死なないゴリラみたいな先生(ゴリ先)の話。 ファンタジー的な異能をもった強キャラも出てくるのですが、ゴリ先の前ではそんな能力も無意味で、フルボッコにされて(ないしは、ゴリ先にビビって)転校生として再登場する。 ゴリ先何もの?という疑問はさておき、 本作の何がすごいって、この内容で5巻まで続いていながら、ずっと面白いという点。 殺されそうになっているのに全く無傷、というか、むしろ何されたかわかってないちょっと抜けた感じ、絶対死なない安心感が読んでて心地よいのです。 転生もしてないのに最強なゴリ先。 今後、ゴリ先がピンチになる瞬間がやってくるのか? その点も楽しみにして読んでいきたいです。
タイトル通りにゴリラみたいな顔をした体育教師が、○○で真っ先に殺されるor死ぬシチュエーションに遭遇しまくり、刺されて撃たれて食われてと一歩間違えばグロテスクな散々な目に会うのだが、全く気にせず熱血教師としてそういうシチュエーションを持ってきた存在を生徒として指導を繰り返すギャグ漫画。
とにかくよくまあこれほど思いつくものと感心するほどに第一話や冒頭で死ぬタイプのシチュエーションが詰め込まれており、それらをものともしないゴリせんの無敵っぷりと、良い先生っぷりが中々笑える。
流石に話が進むと突然死ぬような目に会うパターンも無くなってくるが、その代わり生徒と化した怪異や超常存在、ゴリせんの掘り下げとかでベクトルの違うギャグコメディをやっていてクスリとくる。
ゴリせんのキャラ自体も良い熱血教師っぷりで死ななかった事に安堵するというか、この手の教師はろくに掘り下げない事で恐怖を煽り罪悪感を軽減したりとしてたのかなと考えたり。
突然死パターンは結構網羅していて、創作をやってる人には何らかのインスピレーションが来るかもしれないが、基本はギャグなので感覚の世界だろうし、合う合わないは大きいだろうが自分には結構合った、第一話見て笑ったならオススメ。