伊達くん、栞のこと好きよね、きっと。にコメントする
まさかな恋になりました。
隣人が魚の顔をしている
まさかな恋になりました。 邑咲奇
ゆゆゆ
ゆゆゆ
35歳、独身、女。 大手企業の子会社に事務員として勤めている。 薄給、多忙。同期どころか若い後輩は結婚しては辞めていく。 でも雇ってもらえるだけいいじゃない、と思っているらしい。 そんな彼女に恋人がいたのは一体いつのことか。 身だしなみは昔から最低限。 高そうなカメラで撮ってもらえば、映し出されたのは、見まごうことなきオバサン。 オバサンとわかっていても、突きつけられると傷つく。 主人公・栞の状況を書いていて辛くなってしまった。 みな、年をとるのだ。どう年を取るのかなのだ。我が身振り返ってダメージ倍増。 そんな栞は夜中に引っ越してきた隣人さん・瑞貴くんの顔が何故か魚に見える。 たまに本来のイケメンに見えるけど、基本は魚に見える。仕組みはわからかいけど、魚に見える。 魚の顔の彼と話しているのはとても気楽らしい。 魚フェイスがなくなると、若くてイケメンで気遣いできてさらに御曹司。 なにかあれば玉の輿である。 でも、魚に見える。 栞の家族がひどいとか、栞の会社の人達がひどいとか、周りの環境も環境なのだけど、魚に見えるおもしろさが上回ってしまう。 栞の性格を考えると、魚の顔をしているくらいがちょうどよいのかもしれない。 魚人間と恋愛??と読み始めたら、おもしろくて読み止まらない。
じゃあ、あんたが作ってみろよ
アップデートというよりも根本のお話
じゃあ、あんたが作ってみろよ
野愛
野愛
見た目も収入も申し分ないけどモラハラ気質で古い男が、恋人にフラれたことをきっかけに自らをアップデートしていくストーリー。 恋人が仕事終わりに作ってくれたご飯に、色味がどうだ出汁がどうだバランスがどうだとケチ(アドバイス)をつけ、そりゃプロポーズしてもフラれるわ!ざまあみろ! と思うものの、ちゃんと傷つきちゃんと学ぼうとする姿を見るとだんだん応援したくなってくる。 そして変わろうとするのは何も男ばかりじゃない。勝男をフった鮎美も、自分が本当に好きなものを見つけ人生を変化させていく。 読んでいくと2人はお似合いのカップルだったんだなあ、と皮肉じゃなくて本当に思う。 理屈じゃなく惹かれあった男女が、結婚という目的や男と女という役割に縛られてお互いが見えなくなっていく、なんて悲しい話。 そうさせているのは世間の空気や常識や今まで歩んできた人生など要因は様々だけど、「わたし」と「あなた」だけをしっかり見ていれば起こらないはずなのになあ……。でもそれが難しいんだよね。 勝男と鮎美の人生が再び交わるかどうかはさておき、2人もわたしもみなさんも、自分と相手の好きを大切にして人間関係を築いていけたらいいなと思った。
04/30(火)に9巻が発売!
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