自分に嘘をついてはいけない。
ひょんなことから自分の作品(自分では作品とさえ思ってない)が独り歩きして、やりたいこととずれたり周囲から過剰に期待されたりして、ドタバタする話。 嘘は心を殺します、のようなセリフがあり、ほんとにそうだよなと共感しました。仮病や忖度なんて誰しもしたことあると思いますが、人に対して嘘をつくと、その後の自分も引きずるし、嘘をついた相手の顔をまともに見れなくなるし、心は死に、孤独になっていくよなと。 が、本作の本質はそういう罪悪感的なことじゃないんだと最後まで読んで気付きました。むしろ自分に対して嘘をついている状態の方が苦しいということなのかなと。 沁みました。再読すると思います。 ネタバレにならないよう抽象的な物言いになりましたが、ぜひ読んで欲しいマンガです。
最初はなんだか雰囲気がわかり、そういうことか・・・とそれなりに読めたが、「うん?何かおかしいぞ」と思って2度目読み。登場人物の立場とか関係がわかったきた。そして、3回目。な~るほど。ようやく、全体の構成がわかりました。それぞれの立場の人間がそれぞれの立場で演じているという社会の縮図を36ページに詰め込んだ名作だと思いました。