報われないならせめて救われてほしかったなあと思った。

事故により利腕を失った漫画家志望の男。
描けなくなってしまった男の前に、利腕の亡霊が現れる。

死んでもなお漫画を描きたくて仕方ない利腕。
描きたくて描いてる訳じゃなかった、取り柄が欲しかっただけだと言う男。
描きたい理由と描けない理由を与えた、男の過去。

何者にもなれない自分で生きていくために、自分で自分を殺してきたこと。
幼い頃にかけられた呪いにいつまでも囚われていること。
才能も経験も不幸なエピソードも何も持っていない自分にも、痛いほどに刺さる。わかる。
何も持たない自分を受け入れて生きろなんて、死刑宣告でしかないのか。

主人公は報われなかった。救われなかった。
せめて、作者本人には描き続けてほしいなと思った。この作品でこの作者名というのが不安になってしまうけど、描いていてほしい。

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なくしたききうでのそうしきをあげるはなし
無くした利腕の葬式をあげる話
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