守護らねば
戦国時代を舞台にした、主君に仕える鬼の一族と人間たちの主従の絆を描いた漫画。全3巻完結で、それぞれ主人公が異なるオムニバス形式となっている。話全体はどちらかというと悲劇的で、歴史に消えていった者たちの哀しきストーリーが中心。だが美しい作画で描かれる戦国時代の動乱だったり、華のあるアクションシーンや登場人物たちの巧みな心理描写が相まって、とても心を揺さぶられる場面が多い。それにしても著者の琥狗ハヤテさん、こんなに恰好良い活劇も描けるお人なのか!というのが個人的には良い驚きだった。
夫の拓馬が自宅に連れてきた会社の後輩・松岡…。拓馬の妻・亜衣の顔を見たとき、松岡の顔が狡猾にゆるむ。なぜなら亜衣は松岡がいつも見ているわいせつな投稿動画に登場する女性だったからだ! それ以来、松岡に性的な要求をされる亜衣…。夫との幸せな生活を守るためそれにこたえる亜衣だったが!? 優斗×村生ミオが描く究極の人妻官能ロマン!
最後があまりにも駆け足で終わってしまったのが非常に惜しい。愛と憎しみとサスペンスが交ざった、これぞ村生ミオ節といったストーリーに、優斗先生の肉感的な絵が素晴らしかっただけに、あと数話あれば、もっと良いクライマックスになったのではと思えてなりません。