中世ヨーロッパみたいな世界観
BARBARITIES 鈴木ツタ
昔のヨーロッパを思わせる設定。
(だけど作者さん曰く「架空」らしい)
どうしようもない放蕩者だったアダムが堅物で真面目なジョエルに一途に本気になった。
途中は王座を巡る血生臭い争いに巻き込まれたり実際に殺人まで起こるけど、全般にアダムのジョエルへの愛が溢れてる。
何度か「最悪の結末になるからやめてー!」ってドキドキする箇所があったりしたけど、どんどん先を読みたくなる作品だった。
自分はレーベルを知らないまま読み始めましたが、ジャンルによって手に取る人が限られてしまうのはとてももったいない作品だと思います。
圧巻の作画と心憎い演出による骨太かつ軽妙なストーリーがオススメポイント。
政治・宗教・陰謀を絡ませた異世界ファンタジーラブコメは衝撃的な展開で4巻へ続くわけですが、なんと5月号に最終話が掲載されました。
雑誌派は作者の意向(単行本派のネタバレに配慮してくれてる)にそって大人しくしているため、騒ぎになっていないだけで、このジャンルや作者を知る人にとっては今さら勧められるまでもない名作なのではないかと思います。
まずは試し読みを。
読み始めてしまえばあっという間に引き込まれます。