中世ヨーロッパみたいな世界観
BARBARITIES 鈴木ツタ
昔のヨーロッパを思わせる設定。 (だけど作者さん曰く「架空」らしい) どうしようもない放蕩者だったアダムが堅物で真面目なジョエルに一途に本気になった。 途中は王座を巡る血生臭い争いに巻き込まれたり実際に殺人まで起こるけど、全般にアダムのジョエルへの愛が溢れてる。 何度か「最悪の結末になるからやめてー!」ってドキドキする箇所があったりしたけど、どんどん先を読みたくなる作品だった。
昔々のどこか遠い異国の話。国の宝である司法卿に届いた脅迫状への対応策として、アダム子爵が警護に任命された。だがこの子爵、老若男女の全てを虜にしてしまうようなとんでもない色男。その色男が司法卿の甥である超堅物のジョエルに本気の恋をしたから大変なことに…!? 真逆な二人のハラハラする恋の駆け引きを中心に、他国の次期国王と従者達の気になる面々も携えて、話題の異国ロマンが遂に登場。
自分はレーベルを知らないまま読み始めましたが、ジャンルによって手に取る人が限られてしまうのはとてももったいない作品だと思います。
圧巻の作画と心憎い演出による骨太かつ軽妙なストーリーがオススメポイント。
政治・宗教・陰謀を絡ませた異世界ファンタジーラブコメは衝撃的な展開で4巻へ続くわけですが、なんと5月号に最終話が掲載されました。
雑誌派は作者の意向(単行本派のネタバレに配慮してくれてる)にそって大人しくしているため、騒ぎになっていないだけで、このジャンルや作者を知る人にとっては今さら勧められるまでもない名作なのではないかと思います。
まずは試し読みを。
読み始めてしまえばあっという間に引き込まれます。
BARBARITIESファンに出会えて嬉しいです!素敵な感想をありがとうございます!!
雑誌で完結したんですね…知らなかった(ファンの方々のマナーの高さが伺えます)
現実の歴史に基づいて練られた説得力のある異世界は本当に読み応えあるので、BLという枠に留まらずもっと沢山の人に読まれてほしいです。