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人生で一度もスポットライトを浴びたことのない主人公・佐藤海里は、大学デビューを夢見るも不発に終わり、「やっぱり自分は“主役”になんてなれない」とあきらめかけていた。そんな時、誰もが振り向く美女に声をかけられたことがきっかけで、英語劇サークルに足を踏み入れることに。しかもそこは、超個性的なメンバーによる超体育会系集団だった!「演劇に興味なし」「英語は苦手」な海里が、そこで見つけ出した居場所(ステージ)とは―!?実在する「四大学英語劇大会」をもとにした、演劇の「裏方」で奮闘する若者たちの青春物語!
テーマだけでも面白すぎるのに中身も期待以上に面白かったです…! ガチにやってる人の物語はなんでも面白いですが、特にあまりメジャーではない文化系の活動に全てを捧げ真剣に取り組んでいる人って本当にかっこよくて尊敬しています。特に遊びたい盛りの大学生が何かをガチでやっている姿は最高です。
主人公は大学デビューに気合を入れた結果ほぼほぼローランドになってしまった陰キャな男子・海里(もうこの設定だけで胸が痛い、最高)が、その見た目がキッカケでハーフ美人のメアリー先輩に声をかけてもらい英語劇サークルREDSに足を踏み入れるという話。
新歓の飲み会で、部外者は思わず引いてしまうほぼ宗教みたいなノリがいきなり始まったところ。完全にガチにやっている集団のそれで読んでて思わず身が引き締まりました。
新入生が入部したあとは、伝統行事の1年生だけによる舞台の完成に向け動き出すのですが、経験も知識も英語力も皆バラバラでまず何から初めたらいいのかすらわからない……となるのがリアル。
あと、すごく好きだなと思ったのが主人公以外の1年生メンバーの見た目と性格がキッチリ描写されているところ。
経験があればわかりますが、ガチでやる部活の同期にモブなんて存在しないんですよね。静かで控えめな子はいても、その子にもきちんと役職や長所があってモブみたいに無個性でどうでもいい存在というわけでは決してないんですよね。
漫画では出番が少ないと露骨に主要キャラより一段劣った地味な顔にされがちですが、そういう扱いをしていないところにすごく理解がある……愛があるなと嬉しくなりました。
いま一番1巻発売を楽しみにしてる漫画です。早く単行本になってくれ…!