シュール過ぎる
まずは1巻を読んでみて。 このシュールさがクスッときた人は2巻を読もう. なかなか理解できない場合は、読むのを諦めよう。 そういう漫画です。 僕は学生時代はダメでした・・・・ 面白さがわからなかったです。 でも色々な笑いに触れて、大人になってから読むと、シュールさが理解できるようになりました。
ボクはここにいるボクはここにいるボクがここにいるのはいるからだボクがここにいるからだボクはいればいいんだここにいればいいんだボクはいればいいんだここにいればいいんだったら――ラッコの「ぼのぼの」と森の仲間が繰り広げる、かわいくてちょっとヘンな日常。
とても可愛くて癒される漫画を読んでいるような気がしている。でも本質はそういうことじゃない気もしている。
ぼのぼのってどういう漫画なんだろう。幼い頃にはじめて読んでから今に至るまで、全然理解できていないまま。
最近改めて感じたぼのぼのすげえなポイントは、時間経過の遅さ。
4コマの中で構図が変わらないどころか、ページをめくってもめくっても動きがない。
こちらの時空まで歪めてしまうようなゆっくりさに、癒されるときもあれば心掻き乱されることもある。何も起こらないからこそ過剰なくらいに余白を想像してしまう。
読み終わっても、ページを閉じてもぼのぼのの世界は5分も進んでいないような気がする。悠久の時に置いていかれるような気がする。
ぼのぼのを読むと
「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」
という有名な問いを思い出すことがある。ぼのぼのならなんて答えるんだろう。