あらゆるサッカー漫画の中でもココまでリアルとファンタジーのバランスを上手くとった作品はこの作品だけではないかと思う。 まずこの作品の主人公「一条龍」はファンタジーの塊である、技術、身体能力、発想力あらゆる点でずば抜けており、間違いなくサッカーの神童、自ら18歳までにA代表を目標と豪語し、周囲も間違いなくそうなるだろうと認める程。 しかしその才能は2巻にて脆くも崩れ去る、キャプテン翼はサッカーボールがクッションになって事故でも怪我一つなかったが、この少年はサッカーボールがクッションにならなかったパターンで、まず間違いなく現実にこんな目に合ったらサッカー選手になる夢なんて諦めて当然と言っていい事故にあう。 が、一条龍はそれでもなおサッカーを続けようとするのである。ハッキリ言えばこの点を見ると、肉体的・技術的な面よりメンタル面がファンタジーの塊と言わざるを得ない。 ライバルポジションのキャラは技術面こそファンタジーに片足突っ込んでるレベルの選手もいるのだが、基本はその年代としてはの範疇で上手く、メンタルも少年らしい危うさがあり、リアルの範囲に収まっているだけに主人公のファンタジーっぷりが際立っている。 特に序盤のチームメイトは本当にその辺に居そうなレベルで、良くも悪くもただのサッカー好きでしかなかったのだが、かつての才能を失いそれでも必死に足掻く一条龍を見て感化され、町のサッカー少年から少しでも上を目指そうとする姿にはかなり共感する。 描かれているサッカーは基本現実的な技術の応酬で、主人公も2巻で技術を一旦ほぼリセットしてしまうのだが、18歳でA代表という目標を掲げ続けるように高校生編からはレベルの高い選手もかなり登場していて、失われた技術を発想や1から鍛え直した別方向での技術や、その姿勢に感化されたチームメイト達でどうにかねじ伏せていく試合は見ごたえのある物。
@ピサ朗

リアルとファンタジーのバランス感、本当にすごいですよね…!(BE BLUES!大好きなので熱いレビューを見つけて思わずコメントしてしまいました)

ロードマップを作って選手としてのキャリアを計画し、怪我でそれが不可能と思えるくらい崩れても不屈の精神で修正し目標に近づいていく…。
龍の地道な努力の積み重ね方とその報われ方が素晴らしいなと思います。「本格サッカー大河ロマン」のキャッチコピーは伊達じゃない…!

正直田中モトユキ先生の作品って中ボスが最大に盛り上がって、ラスボスがあんまり盛り上がらないみたいなイメージが有るんですが、文字通り最大の敵は自分自身というのがかなり効いてると思います。
試合描写はリアル路線なのに主人公のメンタルがファンタジーというのがココまで徹底してると、そりゃ男女問わず惚れますわ。

リアルとファンタジーのバランスが凄まじいにコメントする
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