真逆の二人の関係性がいい!
お金持ちで優等生の史緒と、裕福に育ったとは言えない萌。生まれも育ちも真逆な二人が歌を通して交わる。ライバル関係でもいい関係を築いていく感じがとても良い。萌が最後やっと自分や母と向き合えて前に進もうとしたときの展開が、、、幸せに生きさせてくださいよと思った。萌が憎めない。人間らしい。
子供の頃に有閑倶楽部を読んで育ったので一条ゆかり先生が大好きです。大人になってから他の作品も読み始めましたがどれを読んでも面白いし、自分がどれだけ一条ゆかり節に影響されていたか分かりました。
プライドはオペラの話です。生れながら環境と才能に恵まれてプライドが高い主人公と、貧乏育ちでプライドを捨ててでものし上がろうとするライバルが、戦いながら世界的に活躍するオペラ歌手になることを目指します。てっきり一条先生がお好きだからこの題材を選ばれたのかと思っていましたが着想段階では知識ゼロだったそうです。しかも途中でアナログ作画からデジタル作画に移行されたそうですが言われないと気づかないくらい完成度が高いです!これには本当に驚きました!
読むことで一条先生が考える「プロとして仕事をするってどういうことか」と「自分のプライドの正しい磨き方」を教えてもらえます。普通の人に同じような話をされても何も響かないと思うんですけど、やっぱり言葉の重みが違いますね。
今は亡き有名なオペラ歌手を母に持ち、同じ道を目指す資産家の娘、麻見史緒。バイトをしながらオペラ歌手を夢見る緑川萌と出会い…!?ドラマチック・ラブ&バトル第1巻!!