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紺野キタ先生の描く少女が好きだ。
一重で切れ長の目の彼女達は、繊細な感性の持ち主。その目で見つめるのは、難しい人の心や、少し人と違うモノ。
特にこの『知る辺の道』では、常人には見えない領域を見つめ、触れていく少女たちが、繊細に切なく描かれる。
命の生まれ・去りゆく場所を巡る、少女達の物語は残酷なのに優しくて、落ち着きたい時ふと、手に取っている。
●『知る辺の道』『オランジュリー幻想』『Summer School』…死者の魂を体に「落とす」事が出来る少女は、父の命と引き換えに魂の管理人の仕事を手伝う。
●『天女』…少女は祖父から天女を引き継ぐ!?
●『きつねの火』…母の元にはよく狐が来る。狐に親しみを感じるが、彼らと人の間で心は揺れる。
●『匣〜はこ〜』…過酷な現実から、分身と共に匣に篭る。
●『天使のはしご』…病弱な姉は傍若無人。「お前はわたしのスペア」と呪いをかける一方で、「雲間の光芒は自分の迎えだ」と言う。傷つけられ憎んでも尚、その儚い命に縋り付く。
昔から真央の中には何かが“落ちて”くる。それは大事な人を奪い去る死の使いなのか、それとも…? ちょっぴりせつないリリカルファンタジー。