シュガーレス・シュガー 木村イマ
あなたはこの主人公を応援できるか?
「睡魔」は仕事をしている。人間よ眠くなれ……と、適切な睡眠に導こうとしている。
この作品で「睡魔」は、人間に睡眠をもたらす(魔界の)会社のサラリーマンとして、擬人化されている。成績を挙げようと彼らも頑張っている。報酬だけではなく、かなり意識高い系。
そんな彼らの努力を無駄にしているのは、睡眠を犠牲に働く日本人。
睡魔が「見えてしまう」女性は、睡魔の男性(ちょっとイケメン)の働きかけを渋々受け入れようとするが、いざとなるとやはり仕事の為に睡眠を犠牲にしがち。かつて無理な働き方をしていた私は、彼女の言動にかなりドキッとした。
この作品では睡眠トリビアとかはそれ程出てこないが、あまりにも当たり前で私達が忘れてしまいがちな「睡魔はいつも側にいる」ということを、睡魔を擬人化することではっきりと伝えてくる。睡魔に「早く寝ろ!」と言われる日々の楽しそうなこと。
睡魔のメッセージを受け取るか否か……お願いだから、死ぬ前に気付こうね!