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霧友正規さん原作のライトノベルのコミカライズです。作画を担当するのは『星野、目をつぶって。』の永椎晃平さん。
様々な物語を見てきている人であれば、この作品の根幹となる「他社の寿命が数字として頭の上に見える」という設定に既視感は覚えるでしょう。
『デスノート』ではまさに同様の設定がありましたが、最近でも『プランダラ』や『ドクザクラ』など寿命でなくとも何らかの情報を示す数字が人間の上に浮かぶ演出がなされる作品というのは数多く存在します。
また、キャラクター造形も脇役に至るまでよく言えば卒がなく、悪く言えば没個性という感じで突き抜けた魅力というのは感じ難いかもしれません(永椎晃平さんの絵の美麗さによってヴィジュアル的にはとても魅力的です)。
『100日後に死ぬワニ』の大ブレイクにインスパイアされた数多くの作品によって、「限られた命や時間をいかに生きるか」という命題にやや食傷気味の人が多いのも逆風かもしれません。
しかしながら、こうした珍しくない素材を使ってはいてもその調理方法は非常に丁寧であるという印象を受ける作品です。ライトノベルというジャンルが基であるならば、むしろこれがあるべき姿と言ってもいいでしょう。多くの人が安心して楽しめる、笑って泣ける恋愛+αの物語がここにあります。恐らく、中学生の時に全然物語に触れずにこの作品に出会っていたなら、大きく感銘を受けた気がします。誰かにとってのそういった体験になり得る作品です。
個人的には、特に創作という行為がひとつ物語において重要な意味を持っているところが好みでした。
全2巻で綺麗に完結しているので、ストレートで感動的な恋愛エンターテインメントを摂取したい方にお薦めします。
その数字は、「さよなら」までのカウントダウン――。春、東京の大学に通う大学生・佐々木直斗は、花見客で賑わう公園で、活発ながらもどこか儚げな印象の美少女・峯原美雨と出会う。美雨からの提案で、ひとときのデートを過ごした二人。だが直斗が美雨の手を取った瞬間、彼女の頭上に“300”という数字が浮かぶ――。富士見L文庫発の大人気小説をドラマチックに紡ぐ、限りあるかけがえのない時間を描く、切ない恋の物語。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
その数字は、「さよなら」までのカウントダウン――。春、東京の大学に通う大学生・佐々木直斗は、花見客で賑わう公園で、活発ながらもどこか儚げな印象の美少女・峯原美雨と出会う。美雨からの提案で、ひとときのデートを過ごした二人。だが直斗が美雨の手を取った瞬間、彼女の頭上に“300”という数字が浮かぶ――。富士見L文庫発の大人気小説をドラマチックに紡ぐ、限りあるかけがえのない時間を描く、切ない恋の物語。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※