ひさぴよ1年以上前編集ヤンマガで2006年頃に連載していた、幕末の江戸を舞台にした博打マンガ。歴史×ギャンブル漫画という感じでしょうか。勧善懲悪でスカッする作品が好きな方におすすめの漫画です。 勝負事はサイコロ、双六といった単純な勝負が多いので、細かい心理戦などは気にせず読めます。この漫画における勝負は、一にも二にもハッタリがすべてと言ってもいいほど重要なのです。 主人公の麒麟は、実に粋で気持ちの良い男で、飄々としていながら、熱い義侠心があり、命を賭けた勝負に大胆かつ冷静なハッタリを仕掛けます。麒麟がなにか仕込んでると判っていても、勝負をひっくり返す瞬間は何度見ても面白いです。終始、ドスの利いた関西弁で相手をまくしたてるのも痛快。 「人はビビッたそのときから 何が正しいかわからんようになりますねん」 という麒麟のセリフには、博徒としての生き様だけでなく、幕末という混迷の世における人間心理をも捉えているように感じます。 江戸時代の背景もきっちり描かれており、劇画ほど濃い描き方ではないものの、薄くもなく絶妙な上手さの絵柄で、そこも好きな理由の一つですね。 途中までは非常におもしろかったですが、最後の方は麒麟の良さがやや薄れてしまったのが残念でした。5巻で唐突に<第1部完>として終わります。第2部へ続くと書いてありますが…。0わかるfavoriteわかるreply返信report通報
あらすじ幕末――天下すら獲れた時代に義に賭けた一人の博徒! 義のために命をも賭すその男の名は、諸刃の麒麟(キリン)! 物資補給金の支払いを誤魔化す黒船下士官に対する幕府の弱腰に、武州狭山藩藩主・村上定守は業を煮やす。麒麟は、大恩ある藩主のため黒船に乗り込み、サイコロ勝負を挑む!? 爽快かつ痛快、男惚れ御免のヤングマガジン大人気作! 度胸とハッタリを武器にして生き様そのものが大博奕。それが博徒の麒麟なり!!続きを読む
ヤンマガで2006年頃に連載していた、幕末の江戸を舞台にした博打マンガ。歴史×ギャンブル漫画という感じでしょうか。勧善懲悪でスカッする作品が好きな方におすすめの漫画です。
勝負事はサイコロ、双六といった単純な勝負が多いので、細かい心理戦などは気にせず読めます。この漫画における勝負は、一にも二にもハッタリがすべてと言ってもいいほど重要なのです。
主人公の麒麟は、実に粋で気持ちの良い男で、飄々としていながら、熱い義侠心があり、命を賭けた勝負に大胆かつ冷静なハッタリを仕掛けます。麒麟がなにか仕込んでると判っていても、勝負をひっくり返す瞬間は何度見ても面白いです。終始、ドスの利いた関西弁で相手をまくしたてるのも痛快。
「人はビビッたそのときから 何が正しいかわからんようになりますねん」
という麒麟のセリフには、博徒としての生き様だけでなく、幕末という混迷の世における人間心理をも捉えているように感じます。
江戸時代の背景もきっちり描かれており、劇画ほど濃い描き方ではないものの、薄くもなく絶妙な上手さの絵柄で、そこも好きな理由の一つですね。
途中までは非常におもしろかったですが、最後の方は麒麟の良さがやや薄れてしまったのが残念でした。5巻で唐突に<第1部完>として終わります。第2部へ続くと書いてありますが…。