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【人魚、クジラ、ウミガメ、クラゲ、ハリセンボン・・・さまざまな海の生き物が集う「バー・オクトパス」へようこそ】静かな青い海――。色とりどりの海藻やサンゴの奥に、ひっそりと佇む小さな酒場「バー・オクトパス」。バーテンダーは、8本の足を自由自在に操り、カクテルを作るタコのマスター。人見知りの人魚さん・関西弁のぐじさん・おしゃべりなチンアナゴさん・コワ~イ顔したサメ軍団・警察に追われる謎のウミガメさんなど、今夜も訪れるのは、個性豊かなお客様たち。おいしいお酒と、心地良い音楽が流れる空間で、至福のひとときを・・・。☆描き下ろしエピソード収録掲載時のカラーページを完全補完した、電子だけの特別版にてお届けします!★単行本カバー下画像収録★
海の底に静かに佇む、寡黙なタコが営むバーが舞台のお話です。
リトルマーメイドみたいなファンタジー&ロマンティックというよりは、私たちが生きる地上と変わらない日常が"底"にありました。海の中にも季節があって、会社があって、飲み会がある。面倒な同窓会、うざったいナンパ、給料日だけのちょっとした贅沢。一緒ですね。主人公も、お酒が弱くて人見知りな人魚の女の子で個人的に親近感がすごいある。そんな主人公でも通いたくなる気持ち、わかります。バーオクトパスの居心地はものすごくいい。
(というかスケラッコさんの漫画自体の"読み心地の良さ"がそのままお店の居心地の良さに変換されているんだと思う。感情が激しく揺さぶられることはないけど無感情でもなくて、限りなく良い心の状態で読める感じ。だけど途中で絶対飽きが来なくてページを捲る手は止まらない。)
基本無言だけど、口から出す墨で素敵なリアクションをとってくれる優しいマスターや、対象的におしゃべりな常連さんなど、キャラクターたちも見た目は魚類だけど年齢とか性格とか個性があるのがよくわかる。マスターが客が来なくてひとりのときのエピソードがいちばん好きだな…。
1巻完結かぁ。。読み終わるのがこんなに寂しい漫画久しぶりでした。