物語の雰囲気がとにかく良い。
絵も名前もセンスが抜群だと思う。全て好きだった。 素敵。 美術教師の夜(いつや)さん(美術教師で絵がそんなに上手でないのも何か良かった〜)、中学生の晨(とき)、昏(こん)ちゃん。 晨はおばあちゃんが施設に行くとのとこで、夜先生の所に下宿することに。 晨のおばあちゃんの言葉は深みがあって刺さった。 夜先生は、ほんわかしていてちょっと不思議な能力持ってて最後の展開に少し驚いたけれど、あぁやっぱりそうだったのか。と納得した自分もいた。 柔らかいアンニュイな雰囲気で、優しさ溢れる作品だと思いました。
タイトルは「夜(いつや)」さんと読みます。
メインの登場人物は3人。家族と離れ離れになってしまった主人公の晨(とき)くん、どういう理由か学校に行っていない昏(こん)ちゃん、そして昏ちゃんと暮らしている謎の美術教師夜さん。
それぞれの理由でひとりぼっちだった3人が、夜さんの描く不思議な絵によって少しずつ繋がっていくのが素敵です。
もちろん「年上のお姉さんと同い年の女の子と突然一緒に住むことになっちゃって!?」…というドキドキするシチュエーションに惹かれる方にもオススメ。3人一緒に過ごすようすが本当に微笑ましくてあったかいのです。萌えます。
終わりは少し駆け足ですが、結末まで読むときっともう一度読み返したくなるはず。
登場人物の心情がたっぷりと描かれるので、実際の巻数以上にじんわりと味わえる作品だと思います。
夜さんが何者なのか、3人がどんな未来を選ぶのか、最後まで読んでみてほしいです。
最後にプチ情報ですが、カバーの題字の箔押しがとってもキレイなのでできれば紙の本で手に取ってほしいかも(特に2巻の水色が美しい!)
なにがなんでも『夜さん』の紙の単行本を購読することを決意しました、ありがとうございます。