死ぬことは恋の終わりではない
※ネタバレを含むクチコミです。
高校2年生の桜木莉乃は、中学からの仲良しグループの男子・桐谷蓮が好き。モテる桐谷に、自分の性格も身体も好きになれない莉乃は、気後れしてばかり。 ――女友達のままでいいんだ、本当の私を知って、嫌われたくないし―― 諦めようとしても、桐谷が「かわいい」「オレのことどう思ってる?」と思わせぶりなことばかりするから、やっぱりこの恋、止められなくて…! 好きな人には、本当の自分を知ってほしい。けど好きな人だから、一番勇気が欲しい――! 「10万分の1」――ピュアラブの名手・宮坂香帆が挑む、残酷で幸福な運命の物語。
凄く可愛い高校生の恋愛物だと思った。莉乃と蓮、本当にとてもお似合いの可愛いカップルのはずだった。普通に楽しい付き合いを一緒に送って行くものとばかり思っていた。タイトルの10万分の1はそういう意味だったのか。ALS筋萎縮性側策硬化症という病気が幸せな高校生カップルに忍び寄る…素敵な出会いをくれた神様「オレはあんたに礼を言いたくてぶん殴りたくてぐちゃぐちゃだよ」この言葉の蓮の思いが胸に突き刺さる。素敵なラブストリーで有り、悲しいラブストリーでも有る。読み進むにつれて悲しくなっていくかもしれない、でも本当に素敵な愛を教えてくれる。多くの人に読んで欲しい莉乃と蓮の物語。