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直木賞作家が60代にして漫画家デビュー! 荻原浩にしか描けない、センチメンタルで不可思議な絵物語。人生のほろ苦くも愛おしい一瞬から、日常の半歩先に広がるブラックで奇妙な世界まで、全8編収録。○アマゾン川流域に流れ着いた瓶の中には、日本語で綴られた遥か遠い地からの手紙が入っていた……「大河の彼方より」○93歳。病室で最期の時を迎えようとしている幸子のもとに、次々と懐かしい人々が訪れて……「人生がそんなにも美しいのなら」○4月1日の午後1時にあの桜の木の下で会おう。幼なじみの二人が交わした約束の行方は……「あの日の桜の木の下で」
小説家・荻原浩が描いた短編漫画集。心温まる話が多くて、とても良い短編集でした。若干の読みにくさもありましたが、全体の情景、時間の流れ方、世界観など、小説家ならではの表現に溢れています。特に表題作は「明日の記憶」を思わせる内容で素晴らしい一遍です。
なぜ小説家が今になって漫画を描くに至ったかは、本の後書きで詳しく語られてますが、気になる方は下記のインタビュー記事を読んでみてください。
2016年に『海の見える理髪店』で直木賞を受賞した荻原浩さんは、60歳で漫画家デビュー。『人生がそんなにも美しいのなら 荻原浩漫画作品集』(集英社)には8編の多様な作品が収められている。漫画は1作…
また、Webで公開されている漫画家・こうの史代先生との特別対談インタビューも読み応えがあります。
“凡人”だから、物語を紡げる。 『人生がそんなにも美しいのなら 荻原浩漫画作品集』刊行記念特別対談 こうの史代×荻原浩【前編】 愉快に笑ったあと、気づくとしんみりする。怖ろしそうなのに、なぜだか胸が温まる。喜びとペーソスに満ちた作品で人気の小説家・荻原浩さんが、60代にして「漫画家」デビュ...