将棋に興味が湧く
面白いです。主人公は様々な物を背負って生きていますが、辛いながらに前向きにひたむきに生きていくところに人間臭さを感じます。 登場する人物は個性的ですが、こんな人いないよねっていう理想の人は一人もいなくて、こんな人もいるかもねって言う心の闇が垣間見えます。 将棋はものすごく解りやすく説明されています。将棋をやってみたくなります。一つのお話しで、心が豊かになれます。 周囲の人たちのそれぞれの抱える問題とか悩みとかも描かれていて…全ての人の心の傷にやさしく寄り添ってくれる雰囲気のある漫画だと思います。
「ハチミツとクローバー」で一躍著名な漫画家となった羽海野チカさんの作品。
僕は羽海野さんの作品からいつも勇気を貰う。
それは本作の主人公・桐山零の葛藤や成長からもだ。
彼は孤独と向き合いながら、周りの大人たちとの触れ合いで
彼にしかない人生を歩む。
所謂、普通の高校生の生活が良いのか
はたまた、彼のようなプロ棋士の生活が良いのか
簡単には言えないだろう。
だけど彼が月島で三姉妹と過ごす時間、
それをみていると
どうしても羨ましくなるのだ。
そこに彼らが本当にいるような
描き方をする羽海野氏にも本当リスペクトを送りたい。