雑貨店併設の小さなカフェ
タイトルは「雑貨店とある」だけど、舞台は併設された小さなカフェが多い。 素敵な雑貨店でお茶できると、たしかに幸せですね。 カフェメニューに選ばれたご好意の果物や旬のものを使ったお菓子や軽食、お茶。 このメニューの説明にしっかり文字数を取られていて、素材の効能を食べる前に説明されると効果倍増しそうなかんじがして、読んでいる方も食べたくなってきて、なんだかとても良い。 登場人物のアルバイトの男子高校生は店長を不思議な人と見ているけど、男子高校生も不思議な人に思える。 少しだけ周りとテンポが違う世界にいる感じがする。 物語は料理を食べに来たお客さんだったり、店員の男子高校生だったり、いろいろな人の事情が、料理の話を挟みながら綴られる。 大きな問題は起きているけど、何も起きなかったと思えるほど、最後はほっとできる大団円。 なんだか癒やされた。 手作り柚子胡椒の話を読んでいたら、柚子胡椒の唐揚げが美味しかったことを思い出した。 また作ろう。柚子胡椒を買おう。
ストレスを感じたり疲れた時には癒し効果抜群の甘いもの。その有り難みを最近はひしひしと感じます。
でも本当は、家で1人で食べるよりこの「雑貨店とある」みたいな居心地の良い場所で気の合う人とお喋りしながら食べたいというのが本音。
まあ時には「いいな、いいな…」とよだれを垂らしながら読むのも悪くはないです。
人懐っこくてちょっと抜けてる店主と、しっかり者のクールな高校生バイトの組み合わせも、今後面白い展開を呼びそうで楽しみ。基本は1話完結なんですが、ちゃんと次巻が気になる終わり方になってます。
鹿楓堂よついろ日和とか好きな人にもおすすめ。