クレイジーピエロは怒りと憎しみそのもの
クレイジーピエロには最近よく見られる「むしゃくしゃするから誰でも」といった「理不尽」は無い。クレイジーピエロは怒りと憎しみそのものではないかとも思ったりもする。だから自身の行動がもたらす結果といったものには無頓着なのだろう。 クレイジーピエロの生みの親でありかつ一時的に封じ込めた老婆の元を去る際、実際の漫画では無言であるが、自分はこんなセリフを妄想したりした。 「俺達の仲間にピストルの弾を歯で受け止める記述が得意なシルバーがいたよな。彼は面白半分に口にピストルを突っ込まれて殺された。『奴は運が悪かった』なのか。『戦時中だったから仕方が無い』のか。殺されても構わない人間だったのか。」
内容はまさに「クレイジーピエロ」としか言えない内容
「クレイジーピエロ」「クレイジーピエロ 殺人サーカス」「クレイジーピエロの伝説」の3作で成り立っている
勧善懲悪のとか問題の解決とか道理など全くなく、「クレイジーピエロ」があらゆる方法で殺戮をくりかえす。問題を大きくしてより大きな破壊より多くの死をもたらしているだけで救いもほとんどない。あまりにもやばくて敵が発狂するシーンまである
このセリフが内容の全てを表していると思う
「俺はクレイジーだからな、そんな道理はわかりゃしないのさ」
併録されている「義眼物語」「顔がない」も素晴らしいのでぜひ読んで欲しい