新しいゲームって嬉しいよね
この働かない兄妹はとっても仲良し。 両親も二人のニートを見捨てていない。 この設定だけで、なんとほのぼのすることか。 新しいゲームに喜び、兄と一緒に遊ぶ妹。 流行りのアイドルの踊りとやらを深夜に二人して踊ったり、深夜に突然料理を作り始めたり、二度寝だと二人で一つのベッドに寝ようとしたり。 仲が良すぎて、小学生か幼児の兄妹をみている気持ちになるけど、彼らは既卒かつ未就労。 仲が良いのは兄妹だけでなく、両親とも仲が良い。 愛情たっぷり込めて、今も育てられている、働かないふたり。 餃子にわさびを入れる驚きプレーを母が止めないのに驚き、そしてわさび味に当たる父に驚き。 でも毎年肩たたき券をくれる娘というのは、一周回って、嬉しいものなのかもしれないなと思った。 お母さんは将来を考え、兄には就職活動、妹には花嫁修業をさせようとしているのだけど、妹の就職活動はいいんだろうか。生きていくすべをまず身につけろということだろうか。 お父さんの方も会社の人に料理上手な息子を主夫にいかがと勧めているので、なんとかなると思っているのは働かない道もあるということかもしれない。 スエット着た兄妹(特に妹の春子)の言動を見ていると、忙しくする日々で忘れていたものを思い出せるような気がする。
新刊が出ると即買ってしまう数少ない作品。
ニート兄妹、守と春子の日常を描いた作品。
ニートなのに楽しそうで、ニートなのに一番人間らしい生き方をしていて読んでいて心が洗われるんです。
人間らしい…というのは、偏見ですがニートって余裕がないイメージなんですよ。精神的にも金銭的にも。
そうなると必然的に他人に強くあたったり、必要以上に卑屈になったりするイメージなんですが、この兄妹は全然違うんです。
誰にも自然体で、誰にも優しくて、まともな職についている人よりよっぽどまともなんです。
人間として。
ニート的な着眼点でハッとする部分もあります。
最新巻でも、整形して後ろめたさをもった春子の友人(あかね)に
「たくさんお金を貯めて、痛い思いもして、なんでそれがズルいの?がんばってえらいんじゃないの?」
と聞く姿には、うるっときました。
毎巻こんな感じで、他人を思いやれるそういう目線、スッと出る言葉に、作者の優しい人間性がよく出ていると感じました。
ほのぼのと優しい世界と時々出る常識を疑う目線に惹きつけてやみません。