人の最期はそれぞれ
訪問看護の実情を知れたような気がします。訪問看護は患者だけではなくその家族も支える事で成り立つような気がします。旦那さんの癌が見つかった場合、家計や教育費がどうなるのか他人事とは思えませんでした。色々な制度を知っておくことも大事、また読み返したいと思います。
「あなたの余命は、残りわずかです」。そう言われた人々の、ささやかな願い。「最後はおうちで死にたい」。だけど家族は、介護で疲れ果ててしまうかもしれない。できれば病院で死んでほしいと思うかもしれない。患者の病状より、お金のほうが心配かもしれない。そんな患者や、家で看取ると決めた家族に寄り添う「訪問看護師」が、それぞれの「理想の看取り」を探してゆく…。
訪問看護についてのお話で、作者が漫画家でありながら看護師の方なので、興味を持ちました。看護の話はもちろん、看護師さん自身の働き方、子育てとの両立なども描かれています。そのため、どのように看護と生活や仕事を両立させるかという視点でも参考になります。
役に立つ内容ですが、堅苦しくは無いので、重い話でもさほど気負わずに読めます。看護師さんたちにもいろんなタイプの人がいて、その内心や本音がリアルに書いているところが親しみやすくて面白いです。