ネタバレ

デビルマンについてはデビルマンを読んでいただくとして
デビルマンレディーはそのパラレルワールド的な物語。

不動明が主人公を務めた私のバイブル「デビルマン」と同様に、不動ジュンという不動姓の女教師が主人公となる本作。さすがに女子高生でやるとマズい内容なので大人の女性が主体である。(教え子JKがミンチになるケースはいっぱい出てきちゃうけど)

確か連載開始時に西武新宿線の中吊りでデカデカと宣伝されていたのが97年だか98年なので今考えるとだいぶ古いけど、私にとっては初めてリアルタイムで読んだ永井豪作品でもあって思い入れの深い作品でもある。

作中では男性が主人公だったデビルマンよりもやっぱりというか当然というか、ギャグなしのお色気シーンが多数あり、不動ジュンもアスカ蘭(エヴァじゃない)もかなりアダルトな意味で酷い目にあう。
初っ端からジュンは強制的にそういう覚醒の仕方をさせられており(こちらは瀕死のバイオレンス寄りだった気がする)、アスカに至っては完全に壊れてしまう描写が印象的で当時ネットもそんなに普及してなかったと思うのでクチコミはわからないけどあれは結構波紋を呼んだのではないだろうか。
どちらも超美女という事もあり♂️デーモンは人間の姿の彼女たちに興奮するのは仕方ない、とする豪ちゃん節が効いている作風。
そういう意味では期待を裏切らないが、果たしてデビルマンを聖書として崇める私のようなタイプは結末まで読んでどう感じるのか賛否両論ありそうな感じではあります。

個人的には(今となっては、だけど)パラレルワールドであることを理解して読めばそれでもいい、と大半は飲み込めるのでいいかな。
だがほんとに最後の方、終盤の展開は…という感じですかね。
男性(ヒーロー)が女性を守るというのはわかるし、これも永井豪先生のパズルとしてカチッとハマってしまった形なのであれば納得しなければとは思いますが、でも彼が出てくるのは…まぁ、うん。

とにかくクオリティは高く、シリアスな永井豪作品をあまり読んでいない人には(「デビルマン」はもちろん「魔王ダンテ」「凄ノ王」「バイオレンスジャック」など)入りの作品としては良いのではないかと。
衝撃的な展開が多く、永井豪デーモンを知るのにはピッタリである。

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BLUE GIANT SUPREME

ジャズは深くて難しくてカッコいい

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さいろく
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まず主人公のダイはすごくすごく熱がある。 周りのメンバーもそれぞれ真っ直ぐで、熱量が高い。 で、出会うその他のジャズやる人達も同様に熱い。 向き先は少し違えども、ジャズに対する熱量の高い人達を描いているんだけど、やり続けるとどういう葛藤があるのか想像もつかない。 ※もちろんコレだけが正解じゃないし特殊なんだけど 前作「ブルージャイアント」で感動と、落胆に近い憤りとを感じた人がほとんどだと思う。シュプリームではさすがに同じことにはならないと信じたい(今でもアレは本当にハッキリ憶えてるぐらいツラく、「ふざけんなーー」と口に出たぐらい熱中というか没入していた) 前作からそうだけど、途中途中で後にダイのことを語る人々(恐らくインタビューを受けている)が出てくる。 そこからは当然、未来がある程度想像できるワードがいくつも含まれており、それを踏まえて読む事でまた口角が上がってしまうのを抑えきれずに先を楽しみにして待とうと思えるそんな漫画。 ジャズが苦手であろうとわからなかろうとそんな事はどうでもいいぐらいに、五感を揺さぶってくるすごい漫画なので絶対読んだほうがいいし出来ればネタバレは見ないほうがいい。 ググると「ブルージャイアント ひどい」が一番上にサジェストされて笑ったけど、シュプリームがなかったら本当にただひどかったかもしれない。 ただ、ひどかった(と私含む多くの読者が思っている)のは本当に後半の、割と最後の方の展開の一部でしかなく、それは本当に衝撃的だったけど、その衝撃が大きい人ほどこの作品をちゃんと読んだ人であるのは間違いない。 大好きなので是非多くの人に読んでもらいたい。

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MAZINGER

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207X年、全面核戦争と核の冬をかろうじて生き残った人類は放射能を逃れ地下シェルターに潜った。それから百数十年後、人類は完全な地下生活者となっていた。それでもなお、汚染されていない僅かな土地を求め、人類は争い続ける。地球を南北に分けた戦いは、ロボットと化した巨大な戦闘鎧を纏うものとなり、南方軍は北方軍の基地に迫る。ついに北方軍最強コンバット・マシーン軍団に出撃命令が下り、キャプテン・カブトはマジンガーで出撃する。アメリカで発売されたフルカラーコミック『MAZINGER』を待望の電子書籍化!!

新装版 AMONデビルマン黙示録

新装版 AMONデビルマン黙示録

不動明と合体し精神を奪われてしまったはずの最強のデーモン”アモン”が、その心を取り戻してしまったら‥‥、このユニークな視点で描き始められた新生悪魔伝説。物語はオリジナルと同様に進んでいきますが、人間・不動明ではない、デーモンの勇者・アモンの存在がストーリーを大きく揺り動かし、デビルマンを知る読者たちを不安にさせつつ既視感を裏切りながら、猛スピードで突っ走り始めます。

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グレンダイザーU ジ・インセプション

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突如、地球に出現したベガ星連合軍のUAP(未確認空中現象)。圧倒的なベガの兵力を前に為す術のない人類だったが、そこに兜甲児が操る鉄の城“マジンガーZ”と宇門大介(=デューク・フリード)が搭乗する“異星の魔神”グレンダイザーが現れた―。フリード星の王子であったデューク・フリードはなぜ地球にやってきたのか。故郷ではどんな日々を過ごしていたのか。TVアニメでは語られない前日譚から『ジ・インセプション』の幕が開ける―!!(前日譚シナリオ:樋口達人)

悪魔騎士

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太古の神々が忌まわしき者を封印したと伝えられる伝説の山が崩れ、悪魔(デーモン)の群れが現出した。神々を代表する神皇帝は騎士・アモン、シレーヌ、神王子・ルシファーに悪魔討伐を命じる。悪魔は次々に人々と合体し、世界を覆い始めるのだが……。永井豪がフルカラーで描くデビルマン誕生の遥かなる“時の彼方”の物語。

マジンサーガ

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