わからない…わからない。ただひたすらにわからない、だが100億は10の10乗らしいこととグラハムが64と関係あってなんだか大変強いことはわかった。きっと強い。

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寿司 虚空編

よくわからなくても面白いが、そこで終わると非常に勿体ない

寿司 虚空編 小林銅蟲
完兀
完兀

今や狭い世界で広く知られることとなった数学的題材「巨大数」を扱った、世にも奇妙な寿司漫画である。 ぶっちゃけ読んでもよくわからない人がほとんどだと思う。でもよくわからないまま読んでも面白いのだからすごい。このことは、本作を読むのに巨大数への理解が必要ではないともいえるのだけど… でもよくわからないまま読み進めるだけじゃなく、扱われている巨大数への理解を深める挑戦もしてみてほしい。でなければ大きな機会損失になりかねない。 この漫画が提供してくれる機会、それは「世界が広がる感動と衝撃」である。 物心ついた頃、普段目にしている家周辺の空間の外へ初めて飛び出たときに体験するあの感覚。 小さかった頃、自分の知っている世界は実は地球上の非常にちっぽけな範囲だけなのだと気付いたときに得たあの感覚。 利口になってきた頃、あんなにも大きいと思っていた地球の外には、全知識を動員してもどうにもならないぐらい広大な宇宙が広がっているのだと思い知らされたときのあの感覚。 人生でそう何度もないような、あの劇的な感覚を与えてくれる可能性がこの漫画にはある。私は味わった。まさに『わかり』の状態だ。 この漫画、絵やストーリーが最高だと評価される可能性は極めて低いだろう。 しかし「最高の体験を導いてくれる漫画」になる可能性は充分にある。少なくともクラス1の数の逆数で表される範囲ぐらいはある。 それがどれぐらいの大きさになるかは、本作を読み進めて確かめてみて欲しい。単行本未収録の話がpixivコミックに公開されているのでそちらもお忘れなく。

BLUE GIANT SUPREME

ジャズは深くて難しくてカッコいい

BLUE GIANT SUPREME
さいろく
さいろく

まず主人公のダイはすごくすごく熱がある。 周りのメンバーもそれぞれ真っ直ぐで、熱量が高い。 で、出会うその他のジャズやる人達も同様に熱い。 向き先は少し違えども、ジャズに対する熱量の高い人達を描いているんだけど、やり続けるとどういう葛藤があるのか想像もつかない。 ※もちろんコレだけが正解じゃないし特殊なんだけど 前作「ブルージャイアント」で感動と、落胆に近い憤りとを感じた人がほとんどだと思う。シュプリームではさすがに同じことにはならないと信じたい(今でもアレは本当にハッキリ憶えてるぐらいツラく、「ふざけんなーー」と口に出たぐらい熱中というか没入していた) 前作からそうだけど、途中途中で後にダイのことを語る人々(恐らくインタビューを受けている)が出てくる。 そこからは当然、未来がある程度想像できるワードがいくつも含まれており、それを踏まえて読む事でまた口角が上がってしまうのを抑えきれずに先を楽しみにして待とうと思えるそんな漫画。 ジャズが苦手であろうとわからなかろうとそんな事はどうでもいいぐらいに、五感を揺さぶってくるすごい漫画なので絶対読んだほうがいいし出来ればネタバレは見ないほうがいい。 ググると「ブルージャイアント ひどい」が一番上にサジェストされて笑ったけど、シュプリームがなかったら本当にただひどかったかもしれない。 ただ、ひどかった(と私含む多くの読者が思っている)のは本当に後半の、割と最後の方の展開の一部でしかなく、それは本当に衝撃的だったけど、その衝撃が大きい人ほどこの作品をちゃんと読んだ人であるのは間違いない。 大好きなので是非多くの人に読んでもらいたい。

すしこくうへん
寿司 虚空編
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ファミ魂特異点

ファミ魂特異点

漫画家・小林銅蟲は、かつてファミコンサークルに所属し、バグ技・裏技の研究にいそしんでいた。『スーパーマリオ』の256Wや『ドラクエ』シリーズのバグなど、裏技と格闘し続けた青春がここにある! 後半では、流行に乗って「小林銅蟲子ちゃん」となり、ゲームにまつわる日常&非日常を綴る! 本書では、2018年~2022年刊行のゲームラボに掲載された「ファミ魂特異点」7 話分を収録しています。【初出一覧】 ゲームラボ 年末年始特別号(2018年12月刊) ゲームラボ 令和元年春の特別号(2019年5月刊) ゲームラボ 2020 春夏(2020年6月刊) ゲームラボ 年末年始2021(2020年12月刊) ゲームラボ 2021 春夏(2021年6月刊) ゲームラボ 年末年始2022(2021年12月刊) ゲームラボ 2022 春夏(2021年6月刊)

やせましょう 40歳漫画家が半年で15kg本気(マジ)ダイエットした記録

やせましょう 40歳漫画家が半年で15kg本気(マジ)ダイエットした記録

小林銅蟲、40歳、漫画家。3年にわたるカロリー過多なグルメ漫画『めしにしましょう』の連載の末、その体は見事なメタボボディに!「だったら漫画の企画でやせてやる――!」期限は半年、目標はマイナス15kg!。”脂質を食べてやせる”ダイエット、間欠的ファスティングダイエット、巷で話題のGLP-1ダイエット注射、そして本気のライザップ3ヵ月生活etc…自身の体を実験台に世に数多あるダイエットの数々をガチで試し、半年で「やせる」の極意に迫った究極のノンフィクションダイエット漫画!

めしにしましょう

めしにしましょう

この物語は、「累」のチーフアシスタントでもある小林銅蟲がおくる、限りになくノンフィクションに近いフィクション漫画である! 一切れがスマホ並みの分厚さの超級カツ丼や、風呂場を使って低温調理したローストビーフなど、とにかく“やり過ぎた”料理が満載!! 知られざる漫画制作の裏話も垣間見えて、「累」ファンにとっても必読の書ですよ!

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