自分に嘘をついてはいけない。
ひょんなことから自分の作品(自分では作品とさえ思ってない)が独り歩きして、やりたいこととずれたり周囲から過剰に期待されたりして、ドタバタする話。 嘘は心を殺します、のようなセリフがあり、ほんとにそうだよなと共感しました。仮病や忖度なんて誰しもしたことあると思いますが、人に対して嘘をつくと、その後の自分も引きずるし、嘘をついた相手の顔をまともに見れなくなるし、心は死に、孤独になっていくよなと。 が、本作の本質はそういう罪悪感的なことじゃないんだと最後まで読んで気付きました。むしろ自分に対して嘘をついている状態の方が苦しいということなのかなと。 沁みました。再読すると思います。 ネタバレにならないよう抽象的な物言いになりましたが、ぜひ読んで欲しいマンガです。
実在する神社「安井金比羅宮」(別名、縁切り神社)で元恋人と縁を切ろうとする男のはなし。
しつこくつきまとう彼女から逃げ出したい一心で裏技を使い、願うだけでなく実際に「切って」もらおうとする…という、多分実際の安井金比羅宮にはない裏設定が面白い。
しかし同じ切ってほしい縁でも、そこに隠れる真意は人ぞれぞれだなあと。
はたして彼は無事に元恋人との縁を断ち切る事ができるのか。
京都が舞台でファンタジックなところが夜は短し歩けよ乙女っぽいです。
縁切りの案内役?のくるりさん、風貌から何から完全な変人だけど、最後はちょっと惚れたよ。