ネタバレ

どこかの小学生低学年位の子どもが描いたらしいあのマンガ『ドッグマン』 数ページ読んでみるとすぐにめっちゃ露骨な誤字直しが現れて読者の腹筋を壊すこのマンガ『ドッグマン』
しかしこの『ドッグマン』、よく読んでみると漫画としての核をよく得ている
頭の良い犬の頭と屈強な人の体を縫い付けるというのを初めとした荒唐無稽さこそあるが話の筋は確かだしそれぞれの話も
"悪を利用してまで権力を得ようとする人間との戦い"
"文字を世の中から無くして人類の頭を悪くする"
"最初は友達を作りたかったホットドッグが半ばバカにされたために世界征服を目指すようになってしまう"
と、読み物としても中々に面白い。全員バカになってしまった人類の描写とホットドッグの末路、どれも中々に考えさせられる物があった。間違いなく漫画の面白さの所以を捉えているのだ。小学生低学年程でここまで描けるのは素晴らしい。
これから彼が成長した上で何を描くのか凄く楽しみになる一作であった。

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デルポイへの道

これは、一人の敬虔な藤子F不二雄と手塚治虫ファンが10年の時を経てアニオタになる前後が作品を通して描かれたビフォーアフターである…。

デルポイへの道
名無し
名無し

これはアリスと蔵六やぼくらのよあけを代表作とした構成力がえげつなく高い漫画家の一人、今井哲也先生による中学高校時代からコミティア時代までの作品集であり、タイトルに書いた通りの物でもある 具体的に言うと、10年経つ前と後の差が凄まじい 中学高校時代での作品はそれこそ藤子F不二雄と手塚治虫先生の作風をかなり参考にして描かれているのだが、コミティア時代となると一転し、お馴染みといえばお馴染みのかわいい作風  …を通り越して萌え要素が非常に大きい作風に変貌している。その変化っぷりは一見の価値大いにあり。特にこの本ではあまりに急過ぎて別の本でも読んでいるかのような気分にすらなった。 しかし読み進めていくと、共通点として、前述の代表作でも見られるオチの秀逸さが挙がるのだ それは萌えやかわいさに傾倒したコミティア時代では寧ろさらに磨きがかかっており、特に『やっつけられませんでした』『セブンオクロックニュース』には心底凄まじさを感じさせられた このマンバでは先生がアニオタになるまでの経緯が話されているインタビュー記事へのリンクもあるのでそのインタビューも併せて読むと尚面白い。 最後に一言 今井哲也作品は、いいぞ。

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